Ｄｉｅｓｅｌ Ｌｏｃｏｍｏｔｉｖｅ＃５７

　それでは、連載第５７回目は、ＤＤ５１　８００番台へと進めていきたいと思います。

　ＤＤ５１　８００番台は、ＤＤ５１　５００番代と比べると暖房用ＳＧが設置されない機関車で、ＤＤ５２として計画されていたらしいですが、当時の国鉄の極度に硬直化した労使関係が原因で新形式とすることが出来ず、結果新番代として登場したものです。この辺の経緯は、ＥＦ６４　１０００番代と同じです。

　写真は、ＤＤ５１　８２２です（写真）。恐らく撮影は紀勢本線鵜殿駅、鵜殿駅近くにある紀州製紙工場の製品輸送のための貨物列車で、未明から午前に送り込み、夕方以降に輸送というパターンでした。当初はＤＤ５１重連で運転され、新宮で切り離し単機で鵜殿に戻るという運用だったようですが、輸送量減により単機に、その後高速道路等の代替交通機関の整備により結局廃止となりました。残念です。

　それでは、次回をお楽しみに。