7月1日(日) 大阪市中之島の中央公会堂で
「ジュゴンの海を壊す「事前調査」を検証する」集いを開催しました。
今回は、初参加の人、SDCCの集い参加2度目、3度目という方など、
多彩な顔ぶれで、にぎやかにゆんたくしました。
前半はSDCCから、今回の事前調査についてまとめて報告しました。
2004年4月に、辺野古沖リーフ上を埋め立てる計画に対して
環境影響評価方法書が公告縦覧されました。それを見ると、
今行われているジュゴンやウミガメなど生物の調査、海象調査について
記載されているのがわかります。パッシブソナーや水中カメラの設置などに
ついても載っています(サンゴの着床具は今回付け加わわりました)。
すなわち、今回の調査は環境アセスメントで行われるべきものを、
「事前調査」と称して、内容非公開のまま進めているということが
これをみても明らかです。
2004年の調査内容に対しては、一般の人や日本自然保護協会などから
批判の意見が出ています。
普天間飛行場・環境アセス方法書への意見 日本自然保護協会
次に今回30ヶ所で設置されることになっているパッシブソナー
とジュゴンについて、レポートしました。
ジュゴンの鳴き声と行動については、タイで研究が進んでいます。
ジュゴンを声で見つける
ジュゴンの音響モニタリング
海生哺乳類調査システム
今回海草藻場の利用状況をしらべるためと、ジュゴンの鳴き声の
録音をするために、ソナーの設置をしているようです。
タイと違ってきわめて個体数の少ない沖縄で、うまく録音できるのかは
疑問です。録音できなかったからと、ジュゴンがこの藻場を利用していない
と結論付けられないかと危惧します。
また、タイでの調査実績をこの調査に生かしていないように思えます。
ソナーの性能なども知りたいところですが、那覇防衛施設局は
調査に関しては非公開ということで、問い合わせに応じてもらえませんでした。
環境アセスメントであれば、内容を非公開にすることはできません。
事前調査はすぐに中止し、ジュゴンを守るための国際レベルでの
環境アセスメントの実施をもとめます。
また、沖縄県は調査内容について、報告を受けているのですから、
内容を公開し、調査への同意を取り消してください。
次に、5月19日の環境アセス学習会にも参加してくださった方から、
6月22~24日の沖縄ツアーの報告がありました。
ツアーはチャールズ・オーバビーさん(米国の第9条の会の創始者)に
同行する研修旅行で、辺野古のほか、伊江島、魂魄の塔など
いろいろな場所に行かれ、現地の方たちとも交流してこられたそうです。
沖縄にははじめて行かれたそうですが、これから九条のことを考えるとき、
沖縄のことも一緒に考えたいとのことでした。素敵な語り口にうっとり。
もっとお話を聞いていたいなと思いました。
後半はみんなでゆんたくしながら、どうしたらジュゴンの海を
守ることができるのか話し合いました。
9条とともにジュゴンを守っていこうという意見もでました。
科学的、公正なアセスを進めていくことの意義についても
論議し、基地を止めるためにあきらめずに、行動していくことを
再確認し、沖縄県に事前調査中止要請のFAXを書きました。
それから7月7,8日に実施する「第2回ジュゴンの里ツアー」に
ついてと、報告会を7月29日中之島公会堂ですることを案内しました。
去年は台風に悩まされましたが、今年こそは大浦湾に出るぞ~!
参加者の皆さんには、もちろんジュゴンイラストもかいてもらい、
またかわいいジュゴンが増えました!
ありがとうございました。
ヘリパッドきょう着工 東村高江区 (沖縄タイムス7/3)
昨年の第1回じゅごんの里ツアーのときに訪問した、
東村高江でヘリパッド着工のニュースがアップされています。
辺野古でも調査船が出ているようです。
早く事前調査を中止してください。
基地建設をやめてください。
ZAN