ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

命どぅ宝 ~辺野古からの想い~

2008年06月25日 | 活動報告
6月22日、風人の家で開催された「命どぅ宝 ~辺野古からの想い~」に
参加しました。たっぷり4時間、浦島さんのお話を聞き、交流する集いでした。




会場の風人の家では、エコグッズなども販売されています。


沖縄物産や、浦島さんが沖縄から持ってこられた辺野古支援グッズ。


「私たちが守りたいものは何か」ということで、前半は
ヤンバルの山と海の自然について話されました。
沖縄本島はイタジイ(スダジイ)という照葉樹が優先種となっている
亜熱帯降雨林です。そこに育つ植物、生息する動物ともに、とても
種類が多く、生物多様性が高くなっています。ただ、種類が多い
かわりにひとつひとつの数が少なく、絶滅しやすい状態です。

沖縄では復帰後、大規模事業があいつぎました。ブルドーザーで
削り取った山肌からは、大量の赤土が流れていきます。
真水に溶けて真っ赤な水になった赤土が、海に流れ込むと
海水の中では沈澱し、おおいかぶさってサンゴを殺すのです。

ダム建設のために、ノグチゲラのすむ太い木を伐っておいて、
切り株を木にくくりつけて、そこに営巣させようという試みには
あきれました。他にすむところがないノグチゲラがそこで営巣
すると、「自然を守った」とでもいうのでしょうか。

後半はジュゴンとはどんな生きものかということと、ジュゴンを
守る取り組みと、現地の反対運動について。とてもわかりやすい
パワーポイントで説明してくださいました。

ジュゴンを守るための調査・研究を専門家だけにまかせるのではなく、
地元の人間も担おうと、調査チーム・ザンが結成され、ジュゴンのはみ跡
(ジュゴンが海草食べた後にできる筋)を調査するチームができているそうです。
調査結果をどのように生かしていくのは、これからの課題ですが、
人が集まり始めているという、うれしいお話でした。

生活しながらの反対運動はとっても大変ですが、運動が広がれば、
全国から応援に駆けつける人もでてきます。
参加者からも「現地の人だけに押し付けてはいけない。
私も大阪でできることをやります」との声があがりました。

長時間の集いにもかかわらず、みんなとても熱心にお話を聞き、
また発言もされていたのが印象的でした。

今週末、SDCCは「じゅごんの里ツアー」に出かけます
28日(土)に大浦湾に船で出て、29日(日)は浦島さんの
ご案内で、ヤンバル散策をします。ますますツアーが楽しみに
なってきました。

報告を乞うご期待

ZAN

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