ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

沖縄県議会陳情161号~IUCN勧告・決議の履行を日米両政府とIUCNに求める

2016年12月23日 | ジュゴンブログ
11月29日に開会したH28年度第6回定例会に
ジュゴン保護キャンペーンセンターは陳情
「4度の国際自然保護連合勧告・決議の履行を日本政府と国際自然保護連合に求める陳情」を
提出しました。名護市議会で9月28日に採択された意見書決議に続くものです。

沖縄県議会への陳情は3点
1.沖縄県議会は日米両政府に4度のIUCN勧告・決議の履行を求めます。

2.沖縄県議会はIUCN本部に4度の勧告・決議をふまえて、①辺野古新基地建設の環境アセスメントの検証を行うこと、②沖縄のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全計画策定を検証すること、③沖縄への外来種の侵入経路管理の状況を検証することを求めます。

3.沖縄県議会は日本政府にIUCNが検証を行うときには十分適切な情報提供など協力を行うことを求めます。

12月7日には「会派おきなわ」の代表質問として
親川 敬議員(名護市区)が国際自然保護連合の勧告・決議について質問しました。
県議会中継をご覧ください)
 
県側答弁として、9月IUCNに参加した安慶田副知事が
「IUCNによる検証作業が行われる場合は可能な限り協力する」、
同じくIUCNに参加した大浜環境部長から
「IUCNメンバーである環境省、外務省と協議したい」との答弁がありました。

IUCNグローバル・グリーン・アイランド・サミットで発言する副知事

12月19日に沖縄県議会米軍基地関係特別委員会(軍特委)が開かれました。
沖縄県HPより

沖縄県議会は本会議、委員会では写真撮影や録音は禁止(マスコミ以外は)なので
休憩時間中の委員会は

説明員(県職員)は約50人
その後ろの壁際に傍聴人約15人の椅子が並んでいます。


軍特委に付託された陳情161号
「4度の国際自然保護連合勧告・決議の履行を日本政府と国際自然保護連合に求める陳情」
についての沖縄県の「処理方針概要」は親川県議の代表質問への答弁をふまえて以下の通り

項目1,3については
日米両政府において4度の勧告・決議を真摯に受け止め必要な対応を検討していただきたい。今年9月2日、安慶田副知事がIUCNハワイ会議での「グローバル・グリーン・アイランドサミット」にて、「日本政府は辺野古の美しい海を埋め立てる現行移設計画の変更していただきたいと求めました」

項目2については

県として、IUCNの検証作業が行われる場合には必要な限り情報提供をしていきたいと思っています」

軍特委では高江のヘリパッド建設とオスプレイの墜落事故問題が中心の議論(約5時間)で、
私たちの陳情については新垣清涼委員による再確認の質問にとどまりました。
しかし、沖縄県が辺野古新基地建設や高江のヘリパッド建設、
世界自然遺産登録の問題などについてIUCNに働きかける意欲が
見て取れる定例会になました。

 ジュゴンの保護者より



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