ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

沖縄県が沖縄防衛局に工事中止を求める命令~辺野古工事海域でジュゴンの鳴音

2020年04月24日 | ジュゴンブログ
4月17日沖縄県は沖縄防衛局に「普天間飛行場代替施設建設事業の停止」を求める文書を出しました。
4月10日沖縄防衛局の第25回環境監視等委員会資料で、
今年2月工事休止日の11,23,24日に臨時制限区域(フロート)内の大浦湾西側K4地点で
ジュゴンの鳴音が記録されていたことが明らかになったからです。
2年前の18年9月工事休止日の14,26日でも、近くのK5地点でジュゴンの鳴音が記録されています。
(沖縄防衛局HPより)

国際自然保護連合(IUCN)は昨年9月に来日し、
12月に日本のジュゴンが「深刻な危機」にあると評価し、「日本産ジュゴン個体群の調査計画」を発表しています。
 2月26日ブログ「沖縄ジュゴンを守れ~IUCNレッドリスト」をご覧ください。

沖縄県はIUCN調査計画をふまえて、沖縄防衛局に「工事の中止とジュゴンの来遊状況や生息環境などを改めて確認するとともに、
ジュゴンの生息範囲に変化があったことに関する原因究明調査を含め、事業によるジュゴンへの影響を再評価すること」を求めています。

 安倍内閣がコロナ感染拡大で自粛を求めているにもかかわらず、
工事を強行する防衛省、沖縄防衛局に世論の批判が高まっていました。

沖縄防衛局は今、一時的に工事を中断していますが、
この機会にジュゴンの鳴音が録音されたK4、K5地点の海草藻場を調査すべきです。

第25回環境監視等委員会でも委員から
「ジュゴンが好きなウミヒルモなどの海草は水深10メートルより深いところにもあるから調査をしては」(議事録p7)との意見に、
沖縄防衛局は「海草調査は5mより浅いところ」「検討する」(同p8)と消極的な姿勢に終始。
「軟弱地盤改良事業」による設計概要変更での議論でも、
委員から「ジュゴンの鳴音が(施工区域内の)K4地点で確認された以上、
(工事は)ジュゴンにほとんど影響しない(との見解)は検討すべき」(同p26)との意見が出されています。
しかし、沖縄防衛局は「ジュゴンは目視で確認されていないので」(同p27)と逃げの姿勢です。

 環境省も逃げずに、とっとと仕事しろ!!

 「ジュゴンの鳴音が記録されたK4地点の海草藻場を調査せよ」
 「行方不明ジュゴンA、Cの調査が終わるまで、工事を中止せよ」の意見を首相官邸に集中しましょう!

  *首相官邸ホームページ:ご意見・ご感想
  ジュゴンの保護者より