ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

第14回じゅごんの里ツアー3日目(6月30日)紅型体験&美ら海自然学校見学コース

2019年07月07日 | 活動報告

紅型染め体験の前に、工房近くの安部の海岸へ行きました。


この美しい海に、2016年12月オスプレイが墜落。
集落からわずか800メートルの浅瀬でした。
そして原因究明や説明がないままに飛行が再開されたのでした


右側が安部崎、左が安部オール島。
以前ジュゴンの目視調査が行われた場所です。


海岸にいたウラナミシジミ


藤崎紅型工房は、安部の大浦湾側にあり、窓からのロケーションは最高!


すばらしい作品の数々。
ため息が出るほど素敵です。


紅型はたくさんの工程を経て仕上げられます。


私たちは、コースター、紅型布、ポーチのうちのひとつを選んで色付けを体験。

   
お手本を見ながら顔料をのせていきます。
糊を置いてあるので、はみ出しても大丈夫。

  
この日は色付けまで。
家に帰ってから糊を落とすと、思ったよりきれいになるとか。
楽しみです~

   
素敵なグッズもいっぱい。ジュゴンマスコットもありま~す


窓からの素敵な風景。
実は、向こうにキャンプシュワブが見えるのです。
工事の船もわかります。
基地が出来てしまえば、ここの真上をオスプレイや戦闘機が飛ぶことになります。
「せっかくこの景色が好きで、ここに工房を構えたのに・・・。」と藤崎さん。
基地建設は、色んな形で、地域に悪影響をもたらしますね。


とても素敵な工房でした。
ありがとうございました

  
家に持ち帰り、糊を落とした作品です。
きれいにできました
色をぼかすのがむずかしいのですが、もう一度やればもっとうまくいきそう。
またチャレンジしようかな


続いて、美ら島自然学校へ。


ここは、以前の嘉陽小学校です。
校庭にウミガメのふ化場があったことを思い出します。
子どもが少なくなって、今は汀間の緑風学園に統合されましたが、
自然学校として生まれ変わりました。


海の生きものや自然について、誰でも学べるようになっています。




ウミガメの甲羅があって、背負うこともできます!
これでも、まだそんなに大きい方ではないとのこと。




飼育施設も見学させていただきました。
美ら海水族館で孵化した子亀たちがここで1年ほど飼育され、
沖縄島の西海岸と東海岸に放流されるそうです。


研究や飼育でお忙しい中、ていねいに案内してくださいました。
皆さんも、一度訪れてみてはいかがですか?
土日には、体験プログラムも実施されています。
次回は、7/20開催!美ら島自然教室 危険な生き物を見てみよう

このあと、わんさか大浦パークの食堂「南の畑」でお昼ご飯。
とてもおいしかったです。


そして、マングローブロード


オヒルギ、メヒルギのマングローブ。
シオマネキやトビハゼなどたくさんの生きものに出会えます。
土が盛り上がっているのは、オキナワアナジャコの塚です。
少し気になったのは、マングローブ林一帯に砂が滞留しているようで、
オヒルギの呼吸根が埋まっていることです。
基地建設のK8護岸ができると、潮流をせき止め、大浦湾に大きな影響が出ると
言われていましたが、湾内の流れが変わり、大浦川の土砂が
海に流れ出にくくなったのでしょうか?気がかりです。


大浦川では、子どもたちが水遊びをしていました。
こんな自然をいつまでも残しておきたいと強く思いました。

ツアー直前の大雨で海が濁り、きれいな海を体験できませんでしたが、
たくさんの方と出会い、貴重なお話をお聞きすることができました。

ツアー参加者それぞれが、知ったこと、感じたことを、
持ち帰って広げていきます。

出会った方々、自然に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
また来年

ZAN

【番外編】 第14回じゅごんの里ツアー前泊編・読谷村へ

2019年07月07日 | ジュゴンブログ
2019年夏のじゅごんの里ツアー
ちょうど梅雨明けした時に沖縄へ
暑~い旅となりました

ツアースタート前日に沖縄入りし、レンタカーを借りて読谷村へ
読谷村は、沖縄戦で米軍が上陸した場所、そこから南北へ米軍は進軍していった
『鬼畜米兵、生きて捕虜の辱めを受けるな、天皇陛下バンザイ』と
集団強制死があった場所、チビチリガマがある
戦後は米軍基地に占領された

山内徳信さんが市長だったとき
粘り強く、あの手この手で、工夫を凝らし
不屈の精神で米軍と交渉され
土地を取り戻していかれた
取り戻した土地には、役場や運動場や文化施設が造られた
文化を大切にする村づくりが今も続いている

村であり続けるという意志
日本の中でいちばん大きな村だそうです


読谷村役場を見学しました

玄関には、シーサーが飾られ、凛とした感じです

それぞれの字(?)の名が刻まれた石が並んでいます

敷地内に憲法9条の条文が掲げられています

100年の歩みも飾られ

山内徳信さんが市長のときのメッセージ

おばあちゃんとこども 受け継がれていくもの
地球かな いのちの球かな

不戦の誓い


読谷村は翼を広げた鳳の形に似ているので、むらづくりで「鳳計画」として位置づけられているそうです


村役場をあとにして、2018年にリニューアルされたゆんたんざミュージアムへ
世界遺産座喜味城跡のすぐ隣にあります
読谷村の歴史、自然、戦前・戦後の暮らしについて紹介されています



じゅごん骨の飾り

休憩して、沖縄ぜんざい(ぜんざいといってもかき氷)を食べながら
戦争はそんな昔のことではなくて、少し前のことなのだと考えていました

伝統文化も楽しもうと、やちむんの里へ
やちむん(焼き物)の拠点です


お気に入りの金城陶器所
月桃の花の模様のカップを買いました

登り窯です

今回は、チビチリガマやシムクガマには行かなかったけど
また、訪れたいと思う
戦争を忘れないために

また、今度は読谷山花織(伝統の織物)も見に行きたい


旅は続きます