ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

5月28日名護での緊急市民集会

2010年06月02日 | ジュゴンブログ

5月28日の夕方。
沖縄は梅雨のまっただ中。
普天間基地の移設先として「辺野古」が明記された「日米共同表 明」に抗議すべく、
名護市では「『辺野古合意』をみとめない緊急 集会」が開かれました。
雨にも負けることなく名護市役所の中庭に集まった市民の数は12 00人。


傘の波と「怒」の文字は、
「共同声明」と鳩山政権に対する市民の失望と怒り、
そして基地建設反対への新たな決意を表していました。


稲嶺市長は、市民の頭越しで行われた「日米共同声明」を批判し、
「名護市は、この基地問題にいつまで翻弄され続けられなければな らないのか」と、
市長としての苦悩を語りました。

そして「自分は基地建設反対の公約を掲げ選挙に勝利した」
「だか ら辺野古には勿論、名護市の海にも陸にも基地は作らせない」
「日 米合意は絶対に受け入れない」
と市民にしっかりと約束してくれました。

市長はまた、「『地方分権』『民主主義』『平和』のもと、
基地に 頼らない街作りをしていこう」と訴えました。
稲嶺市長の言葉ひとつひとつに、集まった市民はうなづいていました。




その中でも「嘉陽のオジー」こと嘉陽宗義さんと
渡具知武清さんの 家族の姿は、
名護の住民運動を象徴するものでした。

この14年の間に広がってきた基地建設反対の運動と、
人々の暮ら しとジュゴンの棲む豊かな環境守る運動が、
「日米共同声明」より もはるかに強いものであると
確信した日でもありました。

 H(名護発)

環境省、外務省への署名提出

2010年06月02日 | ジュゴンブログ


5月28日午後1時から環境省に、
午後2時から外務省に署名3万524筆を提出しました。
マスコミ各社が数多く参加しました。

「基地ではなくジュゴン保護区を」を求めて、
国際自然保護連合(IUCN)決議の履行と
沖縄ジュゴンを直ちに種の保存法の国内希少野生動植物種に
選定することを求めるものです。

また、2008年IUCNで参加者から集めた
賛同署名93カ国1749筆もあわせて提出しました。



 環境省では10月ジュゴン保護覚書国際会議(アブダビ)への参加と、直ちにジュゴンを種の保存法に指定することを求めました。

 ジュゴン保護国際会議を支えているボン条約機構からは日本政府とSDCCに参加を求めています。しかし、日本政府は辺野古の問題を抱えて、ジュゴン保護の情報交流を目的とする国際会議への出席を敬遠しています。

 また、種の保存法の指定についても、小泉内閣が04年7月閣議でジュゴンは選定要件に該当していると決定しているのも関わらず、6年も放置しています。この姿勢は今回の要請でも、さらにジュゴン調査と地元の理解を求めると法的保護を先延ばしています。


 今年のジュゴン保護覚書国際会議への参加やボン条約機構と連携しながら、
10月生物多様性条約国際会議に向けて、
日本政府・環境省の後ろ向きの姿勢を変えていく決意を新たにしました。



 外務省では署名提出後に、
今日、発表された日米共同声明について抗議しました。

「現行案の焼き直しだ」「海草藻場やサンゴを破壊する計画案だ」との怒りの声と、
「IUCN決議の履行ができるチャンスであったのに」と
失望の声が鳩山内閣にぶつけられました。

 ジュゴンの保護者より

首相官邸前抗議行動

2010年06月02日 | ジュゴンブログ
5月28日午後6時30分から、首相官邸前で、
辺野古に基地建設を許さない実行委員会主催で
日米共同声明抗議の緊急集会がもたれました。


毎週金曜日を定例行動日にしていましたが、
辺野古に基地建設を決定した日米共同声明に抗議するために、
140人が参加しました。



「怒」の文字が書かれた黄色い紙と横断幕をもった人が並ぶ。



ジュゴン保護キャンペーンセンターからも
今日取り組んだ環境省、外務省への署名提出の報告と、
稲嶺市長を激励する7月ジュゴンの里ツアーを提案しました。

数多くの横断幕が並びました。


SDCCスタッフが掲げた横断幕が目立っていました。



集会が終わって、横断歩道を渡って首相官邸の真前で、
要請書を各団体から手渡しました。
この途中に福島大臣が罷免されたニュースが入ってきました。



 今後も6月4日(金)、11日(金)と首相官邸前定例行動(午後6時30分から)を取り組みます。
また、6月7日(月)午後6時30分から防衛省前抗議行動を取り組みます。



「基地ではなくジュゴン保護区を」の取り組みをさらに広げましょう。
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にむけて
第2次署名を広げましょう。

 ジュゴンの保護者より