つむじ風

世の中のこと、あれこれ。
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例のモノその2

2008年09月14日 04時23分07秒 | Weblog

 前項のメタミドホスやアセタミプリドは、人間が合成して作ったものですが、アフラトキシン
B1はちょっと事情が異なります。「自然界に存在する最強の発癌物質(肝臓癌)」と言われ
ているモノだそうです。カビによって生成される毒素です。よく知られている発癌物質のダイ
オキシンと比べてもその毒性は10倍以上とされています。
 輸入物の「はと麦、ピスタチオナッツ、雑豆、ナツメグ」などから度々基準値を超えたものが
検出されるらしいです。これがまた厄介なことに耐熱が250度以上あり、簡単には解毒しま
せん。適切な化学的或いは物理的処理が適用困難とされている代物なのです。
また、DNAや染色体に直接影響を与える「環境ホルモン」のような効果(?)もあるとされて
います。さすが、最強と言われるだけのことはあります。
 カビなので梱包や保存状態によっても発生の度合いが異なると思われますが、大量摂取
すると肝臓障害で死亡するらしいです。
 このような米ですが、目視でカビた部分を取り、再度精米したくらいで除去できるものなの
でしょうか。ましてや、このような米を正規米に1割程度混ぜたというのです。
相手はカビですよ。日本の夏は高温多湿、さらに購入してもすぐには消費されません。正規
米までカビが拡散する可能性があると考えるのは素人の考えでしょうか。

 食品の安全基準についてのことですが、ちなみに、メタミドホスは農薬ですから、食品衛生
法による「残留農薬基準」が適用され、その残留濃度は現行0.01ppm以下とされています。
これは米の場合であって、他の食品では基準が異なります。
アセタミプリドも農薬です。ところが、これには米の基準がありません。大麦、ライ麦の基準を
借りれば0.2ppmとなりますが、つまり米に残留するとは想定していないのです。
そしてアフラトキシンB1については農薬ではないため、その方面に基準はありません。
日本では1971年に食品衛生法によって10μg/kg以下と設定されました。
食品衛生法では「耐容摂取量」と言って、取り続けても問題がない量の設定がありますが、
アフラトキシンB1については「設定なし」です。
つまり人体は耐えられないので「食っちゃいかん」ということですかね。
 ちなみに、国産品ではメタミドホスもアセタミプリドもアフラトキシンB1も基準値を超えて検出
されたことはないのだそうです。
 しかし、よくもまあそんな米を、、、絶句です。