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ノルウェイの森 村上春樹 村上春樹 映画★★ 小説 ★★★★☆

2011-01-18 00:05:45 | 映画

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映画 2010年 松山ケンイチ 菊池凛子 水原希子

ストーリー 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

行こうか止めようか何度も迷った挙句、映画館のポイントがたまったので無料ならと思い観に行きました。が、原作を読んでいない方には全く勧められないです。読んでいても何と言うかそんなじゃないないとかで、、間違ってもデートでは選択しないでほしい。私のように原作のファンであっても何かが違っていたという感じが否めない。好きだった小説を映像化するとこんな感じか?作者の意図はこれで伝わっているか? ??が何個も浮かんでしまい、出たのはため息。正直、菊池凛子の直子は違うかな。演技と言うわけではなくその文章から感じ取る直子のイメージではなかったように思う。松山君はいい感じだ。さすがです。永沢さんも〇、ハツミさんも〇、緑も見た目や雰囲気は彼女でいいけどその設定が全然違う。一番ダメなのはレイコさんだ。あれじゃ、かわいそすぎる。原作でも最後、どうしてワタナベ君と寝たのかは不明だったが、それをさらに増幅させる流れで彼女の存在価値が全くなかった。原作では結構重要な人なんだけど、、。主役の二人と永沢さん以外は知らない女優さんたちでした。長く読書から離れていたせいで、原作を読んで映画をみるっていう体験はほとんどした事がないのでそういう意味では興味があった。そのためにはるか昔に読んだこの小説を押し入れの奥からわざわざ探しだし、コレも初めてだったが過去に読んだこの小説をもう一度読み直し、しかもこの冬一番の寒波が訪れ、道路も凍ったこの日にわざわざ映画館に出向いた。せっかく読みなおした自分の労力を無駄にしたくなかったし、そのイメージがはっきりしているうちに確かめたかった。が、どっちかというとやっぱり残念だったな。いろんなエピソードが省かれていてこれじゃ、初めて見た人には全く伝わらないだろう。この小説のストーリーを考えれば全く面白くないと言っていいと思う。何がいいかってその主人公の日常に起こった学生時代の話なんだけど作者のノーベル賞の候補となるくらいの素晴らしい文章表現を堪能できるからだ。映像化をして成功する作品が少ないのが実証されてしまった。見てよかったと思った点はたった一つ。この小説の中に出てきたレイコさんがよく弾いていたノルウェイの森というビートルズの曲が判ったって事。どんなに文章の表現が巧みでも具体的に音楽を伝えることはできないから。見終わった後、その曲だけが印象に残った。もし、興味のある人だったら映画館ではなく、レンタルのDVDが準新作あたりに落ちてきた頃に見ることをお勧めしたい。ただ、この時代に生きていたタイムリーな年配の方にはノスタルジックな部分は十分表現されているので救いはあるかもしれない。

この小説には私自身、思い出があり、若き日の学生時代に近所の古本屋さんで見つけ一気読みをしてその文章表現に深く感銘し、小説でありながら読み終わった後、こんな小説が書けたらどんなにいいかとショックを受けた本でした。その後、学生時代の思い出とともに大切にしまっておいた記念すべき作品だった。しかし、何年もたってもう一度読んでみると全く違う感想になっているのに驚いた。皆さんも、昔好きだった作品があればもう一度読んで見ることを勧めたい。自分自身の上に流れた時間の中で経験していったものが反映され、当時と違う感想をもつはず。それはそれでまた新鮮で、ストーリーもほぼ間違いなく忘れていてただ、断片的には残っていてその発見もまた興味深いと感じる。この小説の時代は古く学生運動が盛んだった時のある青年の周りに起こった生と死。その間で葛藤する日常の風景と何の予告も無く突然死を選んだ親友とその彼女直子への想いと反対に生へのエネルギッシュで躍動的なミドリとの間で苦悩するワタナベ君の話。この小説が発売されて20年以上たつが映像化されなかった理由がよくわかる。してはいけないんだと思った。こんな薄くて陳腐な小説じゃなかったはず。本の冒頭の直子が話していた井戸から表現するべきではなかったか?だって、直子は最後までワタナベ君を愛してはいなかった訳でしょ。学生の頃、この本の露骨な性描写にドキドキしながら読み、それでもその行為がどこか神聖でとても美しく描かれていてちっともいやらしさを感じなかった。本当の文学作品って肌で感じた本だった。その印象のまま持ち続けたい気持ちになる作品なのでこの映画を見てしまうとその価値がガタ落ちするようなつくりだったような気がしてならない。この作品を知らない人に言いたい。映画ではなくて是非、原作を読んで日本語の美しさを感じてほしい。死は生の対局にあるわけではなく、生のすぐ隣にあり生きて行くうちの一部であり生の延長が死に向かっているというその一文は2度目に読んだときでさえ忘れていなかった。

当時発売されたノルウェイの森の文庫本の金色の帯も残っていました。そこには

静かに、そして激しく哀しみの余韻、再びと。

そんな余韻を抱えながらどこかにしまいながら、めぐり合った人と何十年と日常を重ねて生きていく。この本を読むと、誰でも若き日の混沌とした青春をふと思い出しその余韻や匂いを懐かしむことができるだろう。