金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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米国で「質の高い」仕事への楽観高まる

2012年03月18日 | 国際・政治

日本では「景気は気から」という。寡聞にして英語でも「景気は気から」というかどうかは知らないが、楽観的な見通しが経済実態に先行することは間違いないだろう。特に雇用、中でも「質の高い仕事」に対する見通しが景気に先行すると考えて良いだろう。

3月16日にギャラップが発表していた雇用見通しに対する調査では、19%のアメリカ人が「質の高い仕事を見つける良い時期」だと述べていたが、これは2月の16%に較べて大幅な改善だ。一方質の高い仕事を見つける上で悪い時期という人は78%と高いものの、2008年9月以降では一番低くなっている。

アメリカの今年の経済成長については恐らく2.5%前後になると思われる。これは通常のリセッションの後の回復としては、ペースが遅いが金融危機の後、消費者のバランスシートが傷んでいることを考えると、まずまずのペースではないだろうか?

もっとも「質の高い仕事を見つける上で良い時期」と答えた人の比率が一番高かったのは07年1月で48%だった。そこまで戻るにはまだまだ時間はかかる。

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