金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

白馬乗鞍岳雪崩事故で亡くなったのは、元オリンピック金メダリストのプロスキーヤー

2023年01月31日 | ニュース
 1月29日に白馬乗鞍岳の天狗原側斜面で起きた雪崩で亡くなったスキーヤーの一人は、アメリカ人プロスキーヤー・カイル・スメインさんだったことが同行者の証言等で分かった。
 彼を悼む声は海外メディアで多く見られた。
 生前スメインさんは、日本の質の高い雪が毎冬私を日本に呼び戻すと語っていたという。
 一度でもパウダースキーの中を滑ることのある人ならあの感覚~つまり滑るというよりは雪の中を飛んでいるというまさに浮遊感~を味わった人であれば、パウダーが私を呼び戻すという気持ちは分かるだろう。
 私も白馬乗鞍岳からスキーで滑ったことがある。ゴールデンウィークの頃だったので雪は固く雪崩の心配はなかった。
 一方無立木の大斜面を見ていると、新雪時にここを滑る爽快感とともに雪崩の危険性を感じたことを思い出す。
 メディアの記事によるとスメインさんは雪崩で50mほど飛ばされたとあった。
 超一流のスキーヤーでも雪崩にはかなわなかった。
 ご冥福をお祈りします。
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ショートスクイーズ~損切の連鎖~が1月の米国株を押し上げた

2023年01月30日 | 投資
 1月の米国株は好調に推移している。特に昨年売り叩かれたハイテク銘柄が多いナスダックが好調だ。
 マーケットではこれまで売り叩かれていた銘柄の反発が目立つようだが、これには、ショートスクイーズの影響が大きいというのが相場関係者の見方だ。
 WSJにShort sellers feel the pain in 2023' stock rallyという記事があった。
 ショートポジションつまり株を借りて空売りする投機家の狙いは、空売りした株を値段が下がったところで買戻し、借りた株を返してポジションを閉じることで利益を確定することだ。
 昨年のような下落相場ではこの戦略は大きな利益を上げた。
 だが値段が下がることを予想していた株価が下がらずに値上りを始めると空売りした投機家は含み損が拡大する。そこで投機家は慌てて株を買い戻し始める。損切の買戻しだ。だが空売りをしていた投機家が一斉に株を買い始めるとその銘柄の株価は急騰する。日本語でいえば踏み上げ相場だ。
 記事によると、S3パートナーズのアナリストは、昨年3千億ドルの利益を上げた空売り投機家は、今年に入って810億ドルの含み損を抱えていると述べている。
 1月に株価が上昇している要因はインフレに鎮静化の兆しが見えたので、連銀が利上げのペースを落とすという見方が広がってきたことだ。
 このため金利に敏感なハイテク銘柄の上昇が始まり、空売りが多かったハイテク銘柄で踏み上げが起きているのだ。
 CMEグループによると、デリバティブ市場では今年前半に少なくとも連銀は2回利上げをする確率は92%と見ている。
 そして年後半で12月までに少なくとも1回は利下げが行われる確率は82%とあると予想されている。
 長期金利市場では、ベンチマークの10年国債の利回りがピークの4.2%から3.5%に下がってきた。
 もっとも市場が金利引き下げに前のめりになっている可能性もある。
 パウエル議長は、政策金利の引き下げを急いだ1970年代の過ちを繰り返したくないと述べている。
 相場の底は後でないと分からない。底値で株を買うというのは結果論だろう。だが底に近いところで買うことは可能だ。今はそのタイミングだろう。

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高尾山でシモバシラを見ました

2023年01月28日 | 
シモバシラはシソ科の多年草で、枯れた茎に霜柱ができることで知られています。
地表の温度が氷点下に下がるとシモバシラに氷の花が咲きます。


積雪が多いと発見できませんが今日は一丁平のまき道でみることができました。
新潟県から西日本にかけて降雪が心配ですが高尾山はほとんど降雪はなく、富士山が良く見えました。

今日は雪が少なかったので、チェーンアイゼンはほとんどつかいませんでしたがちょっとした風向きの変化で雪が積もったり、道が凍ることがありますから、チェーンアイゼンはザックにいれておいたほうが良いですね。



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人工知能を使えば日本語のレッスンも楽に進む

2023年01月27日 | うんちく・小ネタ
 今ネパールに住んでいる女子中学生(4月から高校生)にオンラインで日本語を教えています。旅行会社の社長さんの娘さんです。
 教材は彼女が日本から来た旅行者と簡単な会話ができるように私が手作りしているものです。
 果物の写真と英語・日本語を並べたシートを作ってみました。
 その時ネパールで何がよく採れる果物か?というのが気になったところです。
 旅をした時バナナやオレンジを見かけたことはあるのですが、もっと他にもありそうです。
 そこで試しに人工知能ChatGPTに聞いてみました。
 するとりんご、マンゴー、スイカ、いちご、ももなど沢山の答が返ってきました。
 これらの果物はその女学生も目にしていることが多いでしょうから、レッスンが楽しくなるでしょうね。
 手作りレッスンと人工知能は親和性が高いといえそうです。
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チャットGPTを禁止するか?活用するか?アメリカの教育現場でも論議が起きる

2023年01月26日 | デジタル・インターネット
 マイクロソフトの大型出資が発表されたことで、耳目を集めることが多くなった自然言語型人工知能チャットGPT。開発母体のオープンAIが試験版の無償提供を開始したのは、昨年11月末だったが、その実力は翌月米国医師免許試験の3部門すべてで合格したことで実証されている。
 一方教育の現場では人工知能が生徒が自ら考える力を奪うとして禁止する声が上がる一方人工知能をてことして知的生産力を高めて欲しいと鼓舞する教授もいる。
WSJのProfessors turn to ChatGPT to Teach Students a lessonという記事は米国の教育現場における専門家や生徒の葛藤を紹介していた。
 記事によると今月、オンライン講座プロバイダーのStudy.comが、18歳以上の学生1,000名を対象に調査をおこなったところ、3/4の回答者は学校のネットワークでチャットGPTの利用を禁止して欲しいと考えていたことが分かった。
 一方回答者の48%は自宅でテストやクイズの回答を書くためにチャットGPTを使い、53%はエッセイを書くために使い、22%が論文にアウトラインを使うために使っていることを認めている。
★   ★   ★
 私が思うところでは、やがてこの議論は収束していくだろう。
どのように収束していくか?というとチャットGPTのような人工知能を活用して、より次元の高い成果物~たとえば人にインパクトを与える説明資料~をいかに効率的に生産するか?ということがメインテーマになるだろう。
 日本でも最近リスキリングということが言われだしてきた。
 おそらくチャットGPTのような人工知能を活用して、あらゆる分野で生産性を向上させる持続的な技術がリスキリングの中核になるはずだ。
 では何がチャットGPTを効率的に使うスキルのかなめか?というとそれは、人工知能の能力を引き出す質問構成力であり、国語力や論理的思考力ということになる。これらの力は自分で磨かないといけないから、小さい時は人工知能を使わずに基礎力をつけ、次の段階では、人工知能をてことして使って生産性を高めるのが新しい時代に生き残るスキルということだろう。

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