3月4日日曜日、山とスキーの会の最終日、快晴である。私以外のメンバーは午前中一杯スキーまたはスノートレッキングを楽しむ予定だが、病み上がりの私は午前中に帰京することにした。滅多にないことだが、体は労らねばならない。
豪勢な朝食バイキングの後、桧原湖まで散歩してみた。
ワカサギ釣りのメッカの桧原湖には釣り人のテントが点在し、湖の上を雪上車が走り回っていた。空は抜ける程青く昨日までの吹雪が嘘のようだ。
それにしても私達が泊まった裏磐梯猫魔ホテルは豪勢なホテルだった。
部屋数200,宿泊可能人員は6百名ということだ。露天風呂付きの大浴場良し、揚げたての天ぷらやローストビーフのあるバイキング良し、である。かつリフト券が着いて1泊2食付きで1.2万円というのはかなりお得だと思う。
私は10時30分の猪苗代駅行きのシャトルバス(無料)に乗り、11時過ぎに駅に着いた。バスに乗っている間、絶えず磐梯山が見えた。
(写真は猫魔ホテルからの磐梯山)
荒々しい裏磐梯の姿も良いが、猪苗代駅辺から見るすっきりした磐梯山も良い。
猪苗代駅では郡山行きの列車を30分以上待った。何もすることのない駅で列車を待っていると、気だるさが募ってくる。
そういえば春の山旅はいつも多少の気だるさを持って終わるようだ。学生時代、春山から戻る列車は、薄緑に霞んだ湖東平野を物憂く走っていた・・・
猪苗代駅を出た列車は40分ほどで郡山に着いた。郡山から上野までは新幹線で小1時間だ。新幹線や猫魔ホテルには旅の気だるさはないが、磐越西線の早春の短い旅にはどこか物憂い懐かしさがあった。