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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

厚労省の健康寿命(男性72.5歳)は短すぎる

2025年05月22日 | ライフプランニングファイル
 昨日節目の誕生日を迎えたこともあり、健康寿命に少し関心を持っています。
 厚生労働省によると、2024年の日本人の平均的な健康寿命は男性が約72.57歳、女性が約75.45歳となっています。平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳です。平均寿命と健康寿命の差の期間~男性の場合は約8.5年、女性の場合は約11.7年~については、何らかの健康上の問題を抱え、介護や医療の支援が必要になる可能性が高いと解釈されていました。

 ところがこれがどうも生活実感に合わないのですね。ボランティア団体の集まりにいっても、スポーツクラブにいっても、75歳過ぎの男性や80歳近い女性が元気に活躍しています。「元気な人は外にでて、そうでない人は家の中にいる」という説明もあるでしょうが、もう少し事実に基づく情報を欲しいですね。
 この点について国民健康保険中央会は「要介護2以上」を不健康と定義し、65歳の人が要介護2になるまでの自立期間として、平均自立期間を計算しています。それによると2023年度の65歳の人の平均自立期間は男性が79.7歳で女性が84.0歳だそうです。平均寿命からこの数字を引くと男性は約1.4年、女性は約3.1年になります。これが要介護2以上の平均期間になるということです。
厚労省の統計は「健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」というアンケート調査に対する「ある」という回答を不健康として集計したものだそうですが、これによると男性が8年以上、女性は11年以上介護等の支援を受ける可能性がたかい生活を送ると推定されるのですが、これは生活実感に合いませんし、歳を取ることを悲観的にする情報ではないでしょうか?
どうして厚労省がこのデータを全面に出しているのか分かりませんが高齢化社会は介護費用等がかさむ、介護保険料の引き上げが必要などという政策根拠にしようと考えているのかもしれませんね。
 真実の健康寿命はおそらく国民健康保険中央会のデータに近いところにあるだろうと私は考えています。こっちの方が元気がでますしね。
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シニアこそAIを活用すべし

2025年05月04日 | ライフプランニングファイル
 AI(人工知能)の話題は毎日のように紙面を賑わしていますね。皆様の中にもAIを日常使いされている人も増えていると思います。私は1年位前からChatGPTを中心にAIを使っていきましたが、ここにきてGoogleのCeminiを使うことが増えてきました。理由は買い換えたグーグルのスマートフォンPixel9aからGeminiが簡単に使えるように設計されているからです。
 GeminiにアクセスするとGoogle検索のような「窓口」に「Geminiに相談」と書かれたページが出てきます。その窓にマイクのアイコンがあるので音声入力を使いたいときは、そのアイコンをタップします。
 最近Geminiに相談した具体例としては「所得証明を取る手順を確認する」ということがありました。Geminiに「西東京市(住んでいる市)で所得証明書を取りたい」と入力すると次のようなことを瞬時に教ええてくれました。
・所得証明書は正式には「市・都民税課税(非課税)証明書」という。
・市役所の市民税課で申請する。窓口は週日の午前8時30分~午後5時
・その他申請できる出張所の記載
・持参するべき本人確認書類、手数料200円
・マイナンバーカードを持っている人はコンビニエンスストアでも取得できることの説明

これらの情報は市役所のホームページから得ることができますが、AIを使った方が短時間でピンポイント情報を得ることができます。
ただしAIの回答にはちょっとした誤りがありました。それはコンビニの手数料を200円と記載していたことです。西東京市のホームページによると、コンビニで課税証明書を取得する場合は市役所で取得するより100円安い100円でした。
 確かに細かいところでAIの回答は、不正確なところがありますが、諸般の手続きの流れなどを大まかにつかむ上では役に立つと思いますよ。
 また今朝先輩の奥様から先輩が「一過性脳虚血発作で入院した」という連絡があったとき、早速Geminiに病気の概要を聞きました。
 結果として「一過性脳虚血発作は短時間で回復することが多いが、脳卒中の前兆となる場合が多く、早期の治療が必要」ということでした。
 このようにシニアになると、本人や周りの親しい人が突然病気になることが増えてくると思います。医者から病名を告げられてもすぐに分からない場合もあります。このような場合もAIを使うと短時間で回答を得ることができる上、必要があれば質問を重ねて深掘りしていくこともできます。
 「シニアこそAIを活用すべし」なのです。
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死は前よりしも来たらず~先輩の奥様の急逝に接して~

2025年03月10日 | ライフプランニングファイル
 先週元の会社の大先輩の奥様が急逝したという連絡を受けた。御年83歳の奥様とは何回か接点があった。一つはトレッキング同好会のメンバーと夫婦同伴でカナダに旅行したことがあった。また時々パソコンのインターネット接続がうまく行かなくなり修復をお手伝いしたことがあった。
 お元気な方だっただけに訃報を聞いてただ驚いた。
 大先輩のご自宅をお訪ねしお話を聞いたところでは、クモ膜下出血で手の施しようがなかったということだった。大先輩より5歳ほどお若かったから年の順では、大先輩より長生きされると思っていたのだが・・・
 人の命は分からないものである。科学や医学が発達してもなお人の命は分からないものである。
 ふと徒然草の一節を思い出した。本棚から引っ張り出した原文は次のとおりだ。
「四季はなほ定まれるついであり。死期(しご)はついでを待たず。かねて後ろに迫れり。人皆死あることを知りて、待つことしかも急(きふ)ならざるに、おぼえずして来る」
四季の変化には春夏秋冬という決まった順序があるが、人間の死期は順序を待たずに突然やってくる。死は予測できるとうに前から来るとは限らない。いつのまにか背後に迫っているのだ。誰もがいつかは死ぬと知っていながら、その覚悟がしっかりできていないうちに、不意に死はやってくる。

背後に迫る死の病という意味では、クモ膜下出血は最右翼だろう。
医学が進んでも予知できない病や事故はある。こういう悲しい知らせに接した時は、エンディングノートを整理しておこうなどと思うのだが、ノートのメンテナンス(アップデート)は意外に忘れるものだ。
以前「マインドマップとエクセルでライフプランノートを作る」というkindle本を出版したことがある。紺屋の白袴にならないようにしなければいけない。
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複雑なスケジュール管理はGoogle カレンダーで

2025年02月11日 | ライフプランニングファイル
スケジュール管理やタスク管理にGoogleカレンダーを使っている人は多いと思います。Googleカレンダーには便利な色々な機能があります。
一つのアカウントで複数のカレンダーを作ることができるのも便利な機能の一つです。私も自分個人のカレンダーの他に主宰している山の会のカレンダーも作っています。自分のカレンダーは総ての自分の行動が記載されますが、山の会のカレンダーには「自分が参加しない山行などの企画」も掲載しています。まさに山の会の共通カレンダーですね。
 さて今月ネパールから知人夫妻が来日することになり(ただしビザ申請中)、東京と関西に旅行することになりました。
 おおもとのスケジュールは私が作成しますが、関西でのスケジュールは関西在住の友人が手配します。
この時シームレスにスケジュール管理を行うために使おうと考えているのが、「ネパールからの来客用に新しいGoogleカレンダーを作り関係者で共有する」という方法です。下の画像はその「来客スケジュール」です。

GoogleカレンダーはGmailアカウントを持っている人とは簡単に共有することができるので友人がGmailアカウントを持っていてカレンダーを使っていると簡単に共有することができます。
下の写真は自分個人のスケジュールと来客スケジュールを一緒に表示したものです。これでスケジュールのダブリがないかどうかチェックできます。

さらにGoogleカレンダーを開いているChromeには翻訳機能には翻訳機能があるので言語を英語に指定すると自動的にカレンダーを英語で見ることができます。つまりネパールの友人とも言語の壁を越えてスケジュールを共有することができます。
滅茶苦茶便利ですね。この翻訳機能はPCでは簡単に使えたのですが、スマートフォンの方は今トライ中です。新しい試みにはチャレンジがつきものです😅


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老後に必要な資金は「0円~4500万円」?

2025年01月31日 | ライフプランニングファイル
 昨日テレビ朝日で林修さんがMCを務める「林修の今知りたいでしょ!」で老後に必要な資金はいくらか?という問題を取り上げていました。
 色々な評論家の意見をまとめると、まじめそうな意見の中心は1,500万円程度で少し奇をてらった意見が0円説でした。また少しリッチな暮らしをするなら4,500万円は必要という意見もありました。なぜ0円つまりまったく老後資金の準備なくして老後を迎えても問題がないか?というと老後を迎えても働いて余裕資金を貯蓄に回せばよいと考えるからです。
 
 色々な専門家や評論家と言われる人の意見を聞いていると幅があり過ぎます。この幅の広い意見の中から参考になる話を拾おうとすると、1つ2つ補助線を引く必要がああります。第一に以前あった老後資金2000万円必要問題は、厚生年金オンリーのシニア夫婦を想定して、厚生年金受給額ー生活費=毎月の赤字①
①×推定生存月数で計算したものです。
 月々の不足額約6万円の30年間の累積額が約2千万円ということで無職になった時点で2千万円の金融資産が必要という話は色々物議を醸しだしたようです。
 しかしこの話の幾つかの前提条件を整理する必要があります。
 第一に月々の赤字が6万なら6万円で固定したものと考えてよいかどうか。 高齢化すると食費は減るという意見もあります。一方インフレが進行するから名目価値ではもっと必要資金は増えるという意見もあります。
 また企業年金等公的年金以外の年金収入のある人はその金額を除いて不足資金の計算をするべきです。
 でも最も大きな問題はライフスタイルをどう考えるか?もっと具体的に述べると「遊びのためにどれ位お金を使うか?」という消費姿勢が老後の必要資金を決めると結論付けるということになります。
 もちろん老後の稼ぎの有無やその金額も老後の必要資金を決める大きな要素ではありますが、それも老後をどのように過ごすか?というライフプラン、ライフスタイルの問題に帰結するでしょう。
 お金の稼ぎ方や資産の運用方法については、教科書があまたありますが、「自分を満足させるお金の使い方」などという本はあまり見かけません。
 それは自分で考え、自分で答を見つけ出さないといけない問題です。

 お金をどう使うのか?が老後資金のあり方を決めるはずですが、我々の世代は、海図を読む前に大海原に乗り出してしまったのかもしれませんね。
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