昨日節目の誕生日を迎えたこともあり、健康寿命に少し関心を持っています。
厚生労働省によると、2024年の日本人の平均的な健康寿命は男性が約72.57歳、女性が約75.45歳となっています。平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳です。平均寿命と健康寿命の差の期間~男性の場合は約8.5年、女性の場合は約11.7年~については、何らかの健康上の問題を抱え、介護や医療の支援が必要になる可能性が高いと解釈されていました。
ところがこれがどうも生活実感に合わないのですね。ボランティア団体の集まりにいっても、スポーツクラブにいっても、75歳過ぎの男性や80歳近い女性が元気に活躍しています。「元気な人は外にでて、そうでない人は家の中にいる」という説明もあるでしょうが、もう少し事実に基づく情報を欲しいですね。
この点について国民健康保険中央会は「要介護2以上」を不健康と定義し、65歳の人が要介護2になるまでの自立期間として、平均自立期間を計算しています。それによると2023年度の65歳の人の平均自立期間は男性が79.7歳で女性が84.0歳だそうです。平均寿命からこの数字を引くと男性は約1.4年、女性は約3.1年になります。これが要介護2以上の平均期間になるということです。
厚労省の統計は「健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」というアンケート調査に対する「ある」という回答を不健康として集計したものだそうですが、これによると男性が8年以上、女性は11年以上介護等の支援を受ける可能性がたかい生活を送ると推定されるのですが、これは生活実感に合いませんし、歳を取ることを悲観的にする情報ではないでしょうか?
どうして厚労省がこのデータを全面に出しているのか分かりませんが高齢化社会は介護費用等がかさむ、介護保険料の引き上げが必要などという政策根拠にしようと考えているのかもしれませんね。
真実の健康寿命はおそらく国民健康保険中央会のデータに近いところにあるだろうと私は考えています。こっちの方が元気がでますしね。