昨日(6月29日)G20会合を利用して行われたトランプ大統領と習近平主席の会談により、米中貿易戦争は一時的な停戦となった。
米国は約3千億ドル相当の中国からの輸入品に対する新たな関税を見送り、米国企業がファーウェイに部品を売ることを認めた。
中国は米国の農家から大量の農産物の輸入を開始すると述べた。
そして米中両国は貿易交渉を再開すると述べている。
アナリストの中にはやや前向きな評価を下す者と失望感を示す者がいる。
短期的には事態が悪化するのは食い止めることができたが、重荷がおりたというには程遠いというのが大方の見方である。
株式相場については短期的な上昇局面を迎えるという見方が多い。
ただ貿易摩擦に対する懸念が多少緩和したとしても、投資家は米連銀が政策金利を引き下げるという予想を変えないだろうという見方をするストラテジストもいる(シンガポールのNatWest Market)。
米国金利が引き下げ方向にあるよいう予測は円高を想起させる。
今テレビニュースを見ているとトランプ大統領が板門店で軍事境界線を超えて、北朝鮮の金正恩委員長と会談を行った。
会談の内容はともかくリスクオフモードのスイッチが入ることは間違いない。
ということで短期的には米国株式、新興国株式は上昇しそうである。