昨日(12月27日)木曽駒ケ岳(2,956m)にチャレンジした。ルートは千畳敷ロープウエイで千畳敷まで登り、そこから乗越浄土を越えて木曽駒ケ岳にいたるというもの。先週から日本海側を中心に各地で豪雪が降り、高い山では烈風が吹き荒れているので登頂は難しいと考えていたが、稜線に達する乗越浄土(2,858m)までは登ろうと腹積もりはしていた。
8時11分に前日泊まった駒ヶ根リンクスアンドリゾートの前の「駒ケ池」バス停からロープウエイ乗り場行バスに乗車した。この便が冬の始発だ。
余談ながらこの日の駒ヶ根リンクスエンドリゾートの宿泊代は朝食付きで約8300円だった。豪華なホテルの雰囲気やおいしい朝ごはんのことを考えるとお値打ち感が強い。シーズンオフの冬ならでわの料金かもわからない。
なお前日の夕食はホテルから徒歩5分の南信州ビール味わい工房で楽しんだ。
9時30分完全装備でロープウエイ山頂駅を出発。
単独の先行者が千畳敷の膝位まで潜る雪原を歩いていくのが見えたが、風雪で時々足跡はかき消されていく。
千畳敷から乗越浄土に登るルンゼ状の斜面は雪崩が出やすいところだが、積雪量から判断して雪崩れる可能性は低いと考え直登を続けた。
しかし乗越浄土の直下の急斜面はクラスとして、ダブルアックス(ピッケルとアイスバイルの二本使い)でないと危険だと判断して、装備を持っている2名以外はここから引き返すことにした。雪が降り続き、この後さらに天候の悪化が予想されたからだ。
ダブルアックスチームも斜面を登り切った後すぐ下山に向かった。
時計を見ると11時10分である。
約1時間でロープウエイ駅に戻り、12時55分のロープウエイ(1時間に1本)で下山した。
我々の山の会では毎年年末に蓼科山など2500m級までの雪山を登っているが、3千メートル級の雪山にチャレンジしたのは初めてだった。
木曽駒ケ岳はアルプスの中では登りやすい登りやすい冬山なのだが、それはロープウエイを使ったアプローチが容易ということで稜線にでると寒気と烈風の世界であることには変わりはない。
久しぶりに本気に近づいた冬山を経験することができて良かった。