金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「偽りの夜明けを超えて①」~暑い中で真面目な本を1冊

2023年07月31日 | 本と雑誌
 暑い中ですが、真面目な本を1冊読んでいます。
 昔の中国では考え事をするのに適した場所を三上(馬上・枕上・厠上)と呼びました。現在の家庭環境ではトイレを長時間独占する訳にはいきませんが、馬上を車上と読み替えると列車の中や布団の中が考え事をしたり、読書をしたりするのに適した場所であることは現在も変わらないでしょう。出張が多かったサラリーマン時代に結構本を読むことができたのは、往復の車上やホテルのベッドの上が読書の場になったからでしょうね。
 さて今回ちょっと岡山方面に出かけた時、往復の新幹線の中で読んだのが、「偽りの夜明けを超えて①」中西輝政著 PHP研究所です。
この本は著者がVoice(PHP研究所)に掲載した論考をまとめたもので、コロナ以前・ロシアのウクライナ侵攻以前に書かれたものも含まれています。
 そしてコロナ以前・ウクライナ以前に書かれた論考がこの二つの歴史的なテストを超えて、輝きを放っているのは著者の視点の高さを表しています。
 著者が言いたいことは「日本人に自立の矜持(きょうじ)を持て」「現実主義の思想を持って現実を直視しろ」ということなのです。
 著者は主に「国としての自立」を論じていますが、国として自立の矜持を持つためには、個々人が人生の最大の目標として自立ないし自立の維持を目指すという心構えを持つことが大切でしょう。自助共助公助という言葉がありますが、災害・介護等についてもまず自助をもっと重視することが大事でしょう。
 超高齢化社会を乗り越えていくには、元気なシニアにはもっと自助を求める施策を取って良いと思います。
 これはこの本を離れた私の個人的な意見ですが、元気なシニアが自立力を一部失った人々を支援する共助や公助の活動に参加した場合は、それに見合う社会保険料や税金の控除を行うといった制度設計はできないものだろうか?と私は考えています。
 想定される活動範囲は広い。「買い物代行」「庭掃除」「エンディングノート作成の手伝い」「スマートフォンやパソコン操作の補助」「病院への送迎」等々。ボランティアとしてただでやってください、というのだけではサービスを提供する側のインセンティブが弱いと思います。
 良い知恵はないものでしょうか?
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「西の比叡山」圓教寺も山上は送迎バスに乗って

2023年07月30日 | 旅行記
先週姫路の圓教寺を参詣しました。岡山の最高峰後山に登るため姫路を通ったからです。
書写山圓教寺は海抜371m。山麓と山上はロープウエイで結ばれています。
暑いこの時期当然ロープウエイで山上へ。
ロープウェイの山上駅から伽藍のある場所まで山道を20分ほど歩くことを覚悟していたのですが、山上駅にはなんと送迎マイクロバスがあるではありませんか?以前来た時は季節が良かったせいか気が付きませんでしたが、この暑さでは冷房が効いたマイクロの乗らない手はありません。
バスの終点本堂摩尼殿からは山道を歩いて講堂などを回りました。
秘仏の如意輪観音が公開されていました。
写真を撮っても良い、といわれましたので写真を撮影。
その他にも不動明王など多くの仏像が公開されていました。
お顔が消えてしまった木造の仏様も飾られていました。
ロープウエイに乗ってより暑い下界に戻ります。ロープウエイ山麓駅近くの甘味処・手仕事喫茶『御座候』でかき氷を頂きました。千円近いお値段でしたが、暑い日の参詣の後ではまさに甘露でしたね。









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米連銀、政策金利を0.25%引き上げ。でも投資家は連銀の真意を読んでいる?

2023年07月27日 | 投資
 昨日(7月26日)米連銀の連邦公開市場員会は、全員一致で政策金利の0.25%引き上げを決定した。この結果政策金利は5.25%~5.5%のレンジとなる。
これは過去22年間で最高の水準だ。
 パウエル議長は「この利上げがインフレ抑制のために行ってきた一連の政策金利引き上げの最後のものになるかどうか結論付けるのは早過ぎる」「連銀が今後金利を引き上げるかどうは今後数カ月の経済の状況、特にインフレ動向で決まるだろう」と述べた。
 昨日の株価はダウが0.23%と上昇と、13日連続の上昇となったが、S&P500とナスダックは小幅下落した。なおその後の先物市場では今のところ3つのindexとも堅調なので、今回の利上げは投資家の予想範囲で、リセッションなしにインフレを押さえ込むことができるという楽観論が優勢を占めている。

このあたりのニュアンスを伝える記事がWSJにでている。Investors can  read the Fed's poker face.という記事だ。
記事の書き出しは「連銀の政策立案者が、再利上げを行う理由がないことは判明するかもしれない。しかし、彼等は今それをいう理由はない」というものだ。
 今回の利上げ発表の後、金利先物の世界では年内に再利上げがあるという確率は1/3になり、来年末までに政策金利は現在の水準から1%以上下落することが示唆されている。
記事は「連銀の政策金利立案者の大部分はこれ以上の利上げはないという投資家の読みに同意する可能性が高いが、利上げを行わないと示唆した場合、投資家はそれを織り込んで行動するので、長期金利が低下し、住宅ローンの拡大などインフレ圧力を高める可能性があるので、金利据え置きを簡単には口にしないだろう」と述べている。
つまり連銀は実態以上にタカ派的に見せかけているのだ、という判断だ。
少なくとも昨日のマーケットを見る限り、これが最後に利上げだろうと判断した投資家が多かったことは間違いない。その予想が正しいかどうかは分からないが。
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元気な70代を続けたいな

2023年07月26日 | ライフプランニングファイル
 来週久しぶりに山の会の暑気払いの会があります。コロナ以降会としては初めての飲み会じゃないか?と思います。山に行った時やスキーではしばしば飲んでいるのであまり新鮮味はありませんが。
 でも久しぶりに大勢集まるので、一人3分程度近況などを話してもらう予定です。
 私の場合コロナをはさんだ出来事としては①母が亡くなった②70歳を機に顧問先を止めた③日本語教室というボランティア活動を本格化させたということでしょうか?
 山登りについては目下のところ大きな変化なし。
 最近考えていることは「元気な70代を続ける」ということです。70代というのは物理的には70歳から79歳までの10年間です。しかし70代を「親の介護や仕事から解放され、心身がまだ健康で自分のやりたいことができる体力・知力や人間関係に恵まれた時代」と位置付けるなら、80歳を過ぎてもその状態を維持したいと思います。
いわば「長い70代を生きる」という感覚です。やりたいことをやる上で大事なことは「体力」「家族や仲間」「ある程度の経済力」などが必要ですが、なによりも「好奇心」でしょう。好奇心が乏しくなるとおそらくその他の条件が整ってもやりたいことが湧いてきませんから委縮するでしょう。
 行政の決め事では75歳を境に後期高齢者と呼ばれ、運転免許の更新も手間が増えるようです。このような行政の姿勢は高齢者を年齢でグループ化し、年齢層の高いグループを弱者として扱おうとするものです。
 行政上やむを得ない面もあるので、声高に反対を唱えるつもりはありませんが、「元気な70代を続ける」という観点からのイニシアチブを取りたいと考えています。
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酷暑の中をOM-5を持って神代植物公園へ

2023年07月25日 | 写真
 今日(7月25日)も暑かったですね。
 私は神代植物公園に蓮の花の写真を撮りに行ったのですが、ほとんど人はいませんでしたね。「不要不急の外出は極力控えてください」ですから。
 神代植物公園に出かけた理由は、最近買ったカメラ・OM-5の性能を試したかったからです。
 OM-5はオリンパスを継承したOM-SYSTEMの中級カメラですが、我々風景や花を撮る写真愛好者には十分なカメラだと思います。特に「山カメラ」としては一番推奨できると私は考えています。
 まず「小さくてコンパクトで軽い」フォーサーズですから全体に小振りです。小振りで画素数が少ないという欠点を補うために、ハイレゾショットという機能を加えています。次に「手振れ防止」機能が強力ということです。登山では重たい三脚を持って行くことは少ない(ネパールトレッキングではポーターに担いでもらいますので持って行きますが)です。だから手振れ防止は強力な助っ人です。次に「防滴防塵」機能が強力なこと。多少の雨の中でもカメラを構えることができるのは強みです。「ハイレゾショットのように画像を美しくする機能が付いていること」これもOM-5の魅力ですね。
写真は蓮の花。例年この蓮を狙ってカメラを向ける人が多いのですが、暑さのためか今日はほとんどいませんでした。
ムクゲの花です。この時期咲いている花の代表格がムクゲです。ただこちらも人影はなし。
カンナが咲いていました。赤いカンナは夏の花ですね。
OM-5の使い心地テスト結果は良かったと思います。
シャープな画像や背景のボケ具合も期待していたとおりです。
ただハイレゾショットについてはその効果がよく分かりませんでした。
おそらく被写体にもっと大きな山岳風景などを選んでその良さを確認するべきなのでしょうね。

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