先日近くの島忠・ホームセンターで、4,5段のチェストを買った。山登り、サイクリング、ランニングなどアウトドア系の衣料や小物を整理するためだ。今までは娘がアメリカで使っていた整理ダンスを使っていたが、少し手狭なので買い換えを検討していた。そこに島忠の決算セールの折込広告が入ったので背中を押された次第だ。
セールスポイントは写真のとおり「古い家具の下取りがある」「引き取りが無料」「配送が無料」という3点なのだが、実際にある商品を選んで店員さんと話をすると「これは対象商品外なので、下取りはできません。引き取りには2千円頂きます。ただし配送については特別にサービスして無料で致します」ということである。「ちらしに無料引取りと書いてあるよ」といったが、それは対象商品に限りますという説明。ややこしいのだが写真の①下取りに「対象商品」と書いてある他右上の「今ならパック購入がお買い得」の下にも対象商品に限りますと小さく書いてある。これで「島忠が選んだ商品だけ無料引取りをする」と読め!、ということらしい。早く売りたい商品を安くしたり、特別のサービスを付けることは当然のことで文句をいう筋はないが、このチラシは結構混乱を招くと私は思った。非常に悪く言うと一種の客寄せの騙しである。
面倒くさいから「有料でもいいから下取りして」というと料金は2千円とのこと。それで話をまとめて帰宅すると、ワイフが「市役所に頼んだほうが安いのじゃないかしら?」と市役所に電話をした。すると5百円で下取りしてくれるということなので、島忠の下取りをキャンセルした(実際は再び店に行き、配送伝票やクレジットカード払いの書き換えなどちょっと手間がかかった)。
購入した家具を届ける島忠がその替りに古い家具をトラックに積んで帰るだけで市役所の4倍の料金を取ることは少し腑に落ちないが、これも契約自由の世界だからOKとしよう。家具を引き取りたくない島忠は忌避的な価格を提示したと考えれば良い。
だが家具商売のプロとして「市役所に頼んだ方がはるかに安いですよ」という情報位は提供するべきだろう。さもないと「島忠は消費者の無知に付け込んで家具の引き取りで儲けている」と批判されてもしかたがないのではないだろうか?
それは消費者の自己責任の問題かもしれない。だがそれではサービスカウンターの上に貼ってある「島忠はサービス日本一を目指します」というポスターが泣いている。