2月の3連休の一部を使って八ヶ岳連峰の天狗岳に登った。10日(土曜日)午前8時半スタッドレスに付け替えたマイカーで相棒M君と奥蓼科に向かう。登山口の渋御殿湯手前で道路に雪が出てきた。12時40分渋御殿湯出発。登山口から雪が積もっているが、ワンピッチ歩いてアイゼンを着ける。唐沢鉱泉からの道と合流する少し手前にコメツガの森が切れたところがあり、中山峠方面が見通せた。
コースタイム(2時間20分)を少し切り、2時40分黒百合ヒュッテに到着。小屋の前にはカラフルにテントの花が咲いている。
黒百合ヒュッテは一人一泊二食7,600円二人で個室を頼んだので個室代が1,500円、小屋は今日100名の登山者が泊まるということでごった返していた。夕焼けを撮りたいと思って晩飯前に外に出たが、陽は雲に隠れるところで良い写真は撮れなかった。
小屋の晩御飯はご飯のお茶碗に出来合いのハンバーグとサラダを乗せて食べるというなんともセワシナイもので、しかも二交替制である。楽しみにしていた酒を飲む気にもなれず、晩飯が終わると直ぐ布団に入った。しかし台所の洗い物の音や登山客の話し声で中々眠ることができない夜だった。
11日(日曜日)小雪、風強い。小屋の外の温度計はマイナス14度。6時40分に小屋を出て中山峠経由で天狗岳を目指す。我々より先に登っている人は2名程で昨夜降った雪が風に舞い時々トレースを消す。天狗岳に近くなると稜線に岩場が出てくるが、諏訪側をからんで行く。7時50分東天狗頂上に到着。
写真は相棒のM君だ。主稜線を西に外れたところにある西天狗の方が少し高いのだが、この風と雪では何の眺望もないので本日はここを持って終了点とした。黒百合ヒュッテを経由して10時30分渋の湯に下山。渋川温泉保科館で一風呂浴びた(日帰り入浴800円)後、M君がまだ行ったことがない諏訪神社に寄りたいというので高速インターに近い上社にお参りした。
おりしも重要文化財の社殿では結婚式がとり行われていた。バツイチで今独身のM君は「こういう本当の神前結婚式いいですねぇ」としんみり言いながら、しばらく式を見ていた。心に何か期すものでもあるのだろうか?私は今回の登山の無事を感謝して神前を後にした。