インド株投資を開始した。目端の利いた人であれば、もっと前から投資して高いリターンを上げているだろうから特段目新しい話ではないだろう。さて今までインドに投資しなかった理由は?と聞かれても特段の理由はなく「何となく面倒だった」ということだろうか? また日本人がダイレクトにインド株を購入することができないというのも逡巡していた理由の一つだ。ところが改めてインドの経済成長の強さや旺盛な消費意欲を見るとやはりインドをポートフォリオに入れない手はないということになった。
ところでインド株を日本人が直接購入することはできないので、インド株に投資する方法は「インド株投信を買う」と「ADR 米国預託証券 American Depositary Receiptを買う」という方法が一般的だろう。そこで今回はこの両方を実行することにした。
インド株投信は預金口座を保有していて近くに店舗がある三井住友銀行で買った。運用者はPCAという英国プルデンシャル系の会社だ。ところで銀行の窓口でこの投信を買うと3.15%の申込手数料という名目の販売手数料を取られる。モノを販売するのだから売り手が手数料を取ることはフェアである。私も金融マンとして色々な方から手数料を頂いてきたしそれ自体に文句を言うともりはない。
問題は手数料のレベルなのだ。まず投信の種類によって手数料が違うというのはどういうことだろうか?という疑問が沸く。恐らく「リスクの高い商品については一般に高い手数料を頂きますが、それは説明に時間を要するからです」といった答が銀行から返ってくるだろう。しかし私の様に初めから買うファンドを決めていて「リスクの所在は十分理解しているから説明は省略して良い」というお客は手間がかからないはずである。そういうお客には少し位手数料をまけてはどうかと思う(しかもその日はインド市場が休日だったので後日インターネットバンキング~One's Direct~でファンドを購入した)
少なくとも銀行は投信販売手数料を店頭販売とインターネット経由で分ける位のことをしてはどうだろうか?~送金手数料はネットと店頭で分けているのだから~。なお無論ネット証券でインド株投信を買うという選択肢もあったが、『金融評論家』として銀行の投信販売振りを観察する必要もあるので最低単位を買ってみた次第だ。
銀行で投信販売を担当している女子工員いや転換相違で失礼!行員さんも大変だ。ご自分で行かれたことがあるのかどうか知らないが「インドは景気が良いですよ」などと色々お話をされる。私としては余り好みのタイプの女性でもないし素人(失礼!)のインド講釈など聞いても何の役にも立たないのでトットと事務処理を進めて欲しいのだが、恐らくマニュアルにその様なことが書いてあるのだろう。その内お礼に支店長まで連れてこられたのには閉口した。銀行からお礼を言われる程の投資をした訳でもないのに・・・・恐らく日本の銀行はこんなことをしているので人件費高になるのだろう。
さてもう一つの投資ADRについては、インド最大のIT会社InfosysのADRを岡三証券で購入することにした。ADRの購入単位は100株、Infosysは1株60ドル位なので約72万円の投資だ。
こちらについては明日約定の予定なので、手数料等のコスト分析は後日記載しよう。ところで個別株を買うとなると、会社概要やアナリストの推奨度合い等をざっとは調べる。Infosysについてウオール・ストリート・ジャーナルによるとアナリストの推奨度合いは1.8だった。1が一番強い「買い」で5が「売り」なので1.8はかなり強い推奨度だろう。
投信を買うのに比べて個別株を買うというのは刺激があって楽しい。また高いリターンを得る可能性もある(勿論投信より低いリターンしか得られない可能性もある)。無論リスク(投資価値が変動する可能性)が高いことは間違いないが。今回は投信とADRのパフォーマンスを1年位フォローしてみようかな?と考えている。そして利が乗ればそれでインド旅行でもしてみようかな?などと考えている。はたしてどうなるだろうか?