タッド・バッジ氏、東京スター銀行の頭取である。面識はないがある業界紙で彼の「ワーク・ライフ・バランス」の思想を読んで私と同じ考えなのでとっても共感を覚えた。バッジ氏の「ワーク・ライフ・バランス」とは「自分」「人間関係」「社会」「仕事」を「四つのボール」にたとえいずれも大事にするというものだ。
私は「人生の四本柱」という考えを持っている。それは「職業人としての柱」「家庭人としてしての柱」「社会人としての柱」「一個人としての柱」だ。四本の柱の重要性は人生のステージ毎に変わるので、いつも均等な太さがある訳ではない。一例を示すと人の死のその時に残るものは恐らく「一個人としての自分」だけだろう。
さてバッジ氏とはこの様に基本的な点で共通する考え方を持っているのだが、日頃の暮らし方は彼の方がストイックである。新聞によると「酒もタバコもコーヒーも嗜まない敬虔なクリスチャン」ということだ。こちらはたばここそ酒でも飲んだ時位しか嗜まなくなったが、お酒大好き人間、コーヒー大好き人間で、広い意味では仏教徒だが敬虔というのには程遠い。バッジ氏は就業時間前に聖書を読んで精神を集中することも多いと聞く。つまり「自分(一個人)」の柱を本当に大切にしている訳だ。
これに比べて私の行き方はお題目だけで実践が伴っていないということなのだろうか・・・・