昨日少し深酒をして山手線で数駅乗り過ごした。少し気だるい気分で今日パラパラとエコノミスト誌を拾い読みしていたら日本人は酔っ払いをもビジネスの種にするという記事が出ていた。まずポイントを見てみよう。
- カラオケの後酔っ払ってふらふら帰るサラリーマンの姿は鮨屋や弾丸列車とともに現在の日本を特徴づけている。大部分の先進国でアルコールの消費量は減少しているが、日本では大酒飲みは過去30年間で倍増している。厚生労働省によると日本人の約2%はアルコール中毒である。
- 日本人は酒は部下が本音を上司に語る機会を提供するということで大酒飲みを伝統的に許してきたが、昨年福岡で起きた飲酒運転事故で3人の子供が死ぬということがあって以来風潮が変わってきている。
- トヨタはハンドルに手の汗からドライバーのアルコールレベルを検知する仕組みを持った車を販売する予定だ。また日産は車をスタートさせる前にドライバーがアルコール検知器に息を吹き込まねばならない装置のテストを行なっている。
- NTTドコモとKDDIはバス・タクシー会社向けにアルコール検知器を組み込んだ携帯電話を販売している。これらは安くない。ハードが一台8万9千円でソフトが5万8千円だ。しかしKDDIは昨年秋以来400台を既に売っている。
- もう一つの成長分野は運転代行業だ。日本全体で6千社以上の代行業者がいる。
これに加えて記事は車の運転代行の他、フジタクシーという会社が自転車の搬送装置の特許を取っていると報じていた。つまり酔っ払って自転車を運転するのは危険と感じる人をタクシーに乗せ、自転車を車の後ろに搭載するという訳だ。面白いのでインターネットで調べるとフジタクシーは富士タクシー、愛媛の会社だった。http://www.intercycle.co.jp/fuji/new.htm
記事によるとこの自転車運搬装置は2005年には350回使われただけだったが、昨年は5千回も使われたらしい。
記事は日本のサラリーマンは酒をやめることはないだろうが、少なくともより安全に家に帰ることが出来るようになったと皮肉っている。
ドコモやKDDいがここまで頑張っているなら、ついでにJRと協力して居眠り防止装置付きのIC定期券でも考えてくれないだろうか?つまり携帯電話にスイカ定期券を載せておき、下車駅の手前に近づくとポケットの中の携帯電話が猛烈に振動する様にしておくというのはどうだろうか?もしこのような装置が出来たなら私は絶対買うと思うが、世のお酒好きの方々はどうだろうか?