里やまのくらしを記録する会

埼玉県比企郡嵐山町のくらしアーカイブ

重忠節 作詞:中島運竝 1965年

2009-09-07 10:10:00 | 菅谷

   〝重忠ぶし〟

 一 秩父の嶺に 雲は湧き
   流れも清き 都幾川(つきがわ)の
   山河ゆかしき 菅谷野は
   関東武士の かがみなる
   重忠公の やかた跡

 二 文武の道に 励みたる
   誠忠無比の 精神(まごころ)は
   源平宇治の たたかいに
   ひよどり越えの かちどきに
   先陣競う 男意気

 三 風雲告げる しらせにて
   鎌倉山に 急ぐとき
   二俣川の 夕まぐれ
   世に謳(うた)はれし 英雄も
   天命ついに 果敢なしや

 四 時は過ぎゆく 幾星霜
   菅谷野山河 遷(うつ)るとも
   鎌倉武士の 功(いさ)をしは
   われ等がたぎる 熱血に
   生きてぞ通う 重忠ぶし

     『菅谷村報道』157号 1965年(昭和40)2月10日

※埼玉県知事畑和(はたやわら)作詞、三橋美智也歌唱の重忠節が発表されたのは、1977年(昭和52)7月21日である。
 一 国は武蔵の畠山
   武者と生まれて描く虹
   剛勇かおる重忠に
   いざ鎌倉のときいたる
 二 平家追い討つ一の谷
   愛馬三日月背に負えば
   そのやさしさに馬も泣く
   ひよどり越えの逆落とし
 三 雪の吉野の生き別れ
   恋し義経いまいづこ
   静の舞の哀れさに
   涙で打つや銅拍子
 四 頼み難きは世の常か
   誠一途が謀反とは
   うらみも深く二俣に
   もののふの意地花と散る
 五 仰ぐ秩父に星移り
   菅谷館は苔むせど
   坂東武者のかがみぞと
   面影照らす峯の月    


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