佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

人間行動学58――「行動分析の手引」のおすすめ

2008-11-26 09:04:46 | 人間行動学
昨日はこのブログを休んでしまいました。ちょっと眼にきてしまったので、休養しようかと。

というより頭が働かなくて、書くことを思いつかなくなってしまったわけです。頭を働かせるには、体調管理が重要ですね。ない頭を絞るためにも。

さて、今朝は幸い眼もすっきりしてきて、大分調子が戻ってきました。

お知らせの通り、L研ブックストアをつくっちゃいましたが、さっそく『行動分析の手引』をご購入くださった方がおりまして、たいへん感謝しております。

この電子本の内容は、当リーダー研究所の必須科目です。大学1年生が最初に学ぶべき基礎科目のようなものです。

というのも、私の他の作品『リーダー感覚』や『リーダーの暗示学』において、これを知っているかいないかで、全然効果が違ってくるからです。

そもそも、これを知っていると、対人関係や人間関係つくりで圧倒的に有利です。セールスマンのような仕事をしている人には是非勉強してもらいたいものですね。もちろん管理職も上司や部下の扱いで参考になることが多々あります。

私のサイトにも書きましたが、相手が観えていないことは「暗夜の荒海にレーダーなしで船出するようなもの」です。まさに『暗夜行路』ですね。これ志賀直哉でしたか。あの人は1種ということですが。

『リーダー感覚』では、人をほめる訓練を勧めています。ところで、人をほめる場合は、相手の心の琴線にピタッと当たるものでないと効果は発揮されません。

ちなみに、人を叱るときは少しはずす。まともに急処に当たると相手は立ち直れませんから。まあ、よほど勘がよくないと、急処にずばりとはこないので、ふつうは大丈夫なんですがね。

それはともかく、ほめる場合ですが、相手の感受性に応じたほめ方をしないと効果がない。

ノーベル賞受賞者の益川先生のような人に向かって「たいしたもんですなあ」とほめたって絶対嬉しがりませんよ。「何言っているんだ、何も知らんくせに」と腹のなかで思うだけでしょう。

こういう偉い人をほめるときはストレートに行ってはいけない。とても太刀打ちできませんから。ならば、どうする。サイド攻撃ですな。

いろいろ考えられます。趣味の話をするのはいちばんいいでしょう。これなら、こっちも気楽ですしね。益川先生のご趣味を私は知りませんが、話をするときは、そういうことを事前に調べておくことです。

だいたいこういう方は、しゃべらせればいいんですよ。先生のお好きな話題をみつけてね。おしゃべりな人は別にほめなくてもいいんです。気持ちよく話をさせてあげれば、かえって気にいられる。

麻生総理ならどうする。このタイプは何も考えずひたすらほめればいい。とにかく、ほめられるのが好きですから。いちばん楽ですね。

元総理の小泉さんだったら? 

「合理的なかただとばかり思っておりましたが、意外に心根が優しくて感激屋なんですね」とでも言うか。腹にもないことを私も言いますね。

だいたい合理的に物事を考える人は、自分が人から冷酷だと観られているのではないかと少し気になっている。そこを逆手にとるわけです。ふだんは、「これならお得です、儲かります」と話をもっていけばいいんでしょうけどね。

というように、相手が見えていれば、いろいろ対策が浮かぶわけです。しかもそれが当たる確率がかなり高くなる。でたらめに鉄砲を撃つようなことはなくなります。

ですから、是非みなさんも勉強してみてください。絶対に損はさせませんから。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はんなり社長)
2008-11-26 18:41:21
L研ブックストア本格始動おめでとうございます!
これからますますラインアップが増えていくのですね、楽しみです
リーダー感覚やリーダーの暗示学も電子ブック化されるのですか?
私の場合、客先の移動中の電車の中で立ち読みしたり
トイレの中などで読書をする事が多いので
本だと(ページ数にもよりますが)1日もあれば読みきってしまうのですが
電子ブックだと1冊を完読するの数日かかちゃいますわ
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Unknown (佐藤直曉)
2008-11-26 19:12:34
はんなり社長様、
ご丁寧なご挨拶をいただき有り難うございます。
示唆に富んだコメントをいただき、たいへん参考になりました。たしかに、使い勝手とか、紙との競合とか、いろいろな問題がありますね。私はやってみないとそういう問題に気がつかないタイプなので、やってみて痛い眼にあって、気がついて、立ち往生して、また考えてと、こういったことの繰り返しです。どうやら、またそのプロセスにはまりそうで,手探りの日々になりそうです。

電子ブックというのは、今までとは違った使い道というか可能性が何かあるような気がしてはいるのですけれど……。
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