佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダー育成121――感受性を勉強したい方のために

2009-10-26 10:31:10 | リーダー育成
11月から月に1回、人間行動学講座と銘打ったセミナーを始めようと思っています。どのくらいの人が興味をもっているかわかりませんので、最初は小規模でスタートするつもりです。

「リーダーの人間行動学」では、リーダーとして「人を観て法を説ける」ようにすることを目指しています。

つまり、相手の性格や価値観、バックグラウンドを理解しながら、相手にふさわしい指導をリーダーとして行えるようにする、ということがねらいです。

そのなかのキーワードがまず感受性です。この感受性というのは、どういう面に敏感に反応するタイプなのかということです。相手がどんな感受性をもっているかを理解することが、リーダーの人間行動学の原点ともいえます。

この感受性の反応面ですが、大ざっぱにいえば5種類、もう少しいえば、1種から10種までの10種類に分類できます。血液型占いや星占いよりはよほど合理的であてになると、私は思っていますよ。

ところで、国民性を揶揄したこういうジョークがあるのをご存知です?

イギリス人は歩きながら考える。

フランス人は考えるだけで歩かない。

イタリア人は走ってから考える。

スペイン人は走るだけで何も考えない。

ここでいわれているイギリス人は5種と呼ばれるタイプで、損得勘定、利害特質に敏感な感受性をもつタイプです。

感受性とともに、行動にも特性があります。ラジオを聞きながら勉強したりするながら族はこのタイプなんです。同時にいくつか並行して仕事をするのが得意というか、その方が能率があがる。

私が若い頃努めていたアメリカ系のコンサルティング会社では、二つの仕事を並行して行うのが能率的でいい、とされていたました。今にして思えば、創業者が5種だったんでしょうね。

アメリカの文化は5種の文化です。ですから、アメリカ人とうまく付き合うには5種のことをよく研究することです。

イギリスでも、5種というのはエリートなんでしょう。昔「炎のランナー」という映画を見ましたが、オリンピックに出る人は、オックスフォードとかケンブリッジの学生で、文武両道の人たちばかりでした。

5種というのは、体を動かしていると、頭も働くようになるタイプなんです。文武両道というのは、5種がいちばん多いでしょう

フランス人は上下型と呼ばれるタイプです。上下型には1種と2種がありますが、フランス人の場合は1種の方でしょうか。

頭脳は非常に優秀で、プランなどつくるにはとても有能。議論で理屈を言わせたらとてもかないませんが、現実対応力は極めて弱い。

第二次世界大戦のとき、ドゴールという有名大統領は、ドイツ軍が侵攻してきたらイギリスに亡命してしまって、イギリスからラジオで故国に声援を送っておりましたからねえ。こういう人が大・大統領になれることが私にはよく理解できませんが、なにか魅力があるのでしょう。

このタイプは名誉心に非常に敏感な感受性をもっています。

それからイタリア人は7種というタイプ。これは闘争的な人。勝ち負けが凄く気になる感受性をもっています。そして、行動は非常に衝動的です。

ですから、感情でさっと動いてしまい、あとで後悔するということの多いタイプです。あとでしまった、やりすぎたと思うのですが、そこを持ち前の努力と向上心でなんとかしのいでしまう、というタイプですね。

スペイン人はなんでしょうか。やたら熱気があって感情で動くのでしょうか。つきあいがないので、どのタイプかは私にはわかりません。ここはいろいろな民族が混じっているので、混じったタイプでしょうかね。


感受性というのは性格的なことですが、実は先ほども述べたように、行動特性とか、運動特性、あるいは体の特性などとも密接な関係があります。

たとえば、さきほどの1種というのは睡眠欲求が非常に強い。ですから、8時間寝ないといけないと思っていて、1時間でも不足すると不安になります。しかも、きちんと布団の上で寝ないとだめ。

一方、5種というのは睡眠をとらなくても平気。どこででも寝られる。ソファーに座ったまま寝たりしてもいい。徹夜が得意で、特に賭け麻雀でもしたらものすごく強い。

ところが、おもしろいことに、1種は不眠を訴えるくせに体に不眠の影響はほとんど現れません。一方、5種は睡眠不足などないような顔をしていますが、実は睡眠の質が非常に悪くなる傾向があります。

7種は泌尿器が非常に丈夫で、すぐ小便にでる。試験の前になると、トイレに行かないと落ち着かない。

こういう基本的なことを学んで、歴史上の人物をその観点から分析しますと、新しい発見があります。

今回冊子にまとめた「リーダーの人間行動学」では、探検家スコット、乃木希典、源義経、空海、最澄、ショパンと愛人のジョルジュサンド、織田信長を取上げて分析しています。いまはキャンペーン価格を実施中ですので、興味のある方は是非お読みください。詳しくはL研ブックストアにてどうぞ。


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