佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダーの暗示学139――暗示と感受性(人間のタイプ)のクイズ

2005-04-27 06:11:17 | リーダーの暗示スキル
 今日は「感受性」に関するクイズを出します。これは有名なジョークですので、知っている人も多いでしょうが、楽しんでください。
 
 
「難破船のジョーク」
 客船が座礁してしまいました。救命ボートに乗せることのできる人数には限りがあります。それで、岸まで泳ぐように説得しなければなりません。いろいろな国の人にどう説得するかです。
 
 イギリス人にはこう言います。
「ジェントルマンらしく、行動してくれ」

 ドイツ人にはこうです。
「船長の命令である」 

 アメリカ人にはこう。
「保険に入っているから大丈夫」
 何が大丈夫なのかな?
 
 イタリア人は簡単。
「泳ぐな」

 日本人ならこう言います。
「みなさん、泳いでますよ」


「解説」
 こんな優秀なジョークに解説を加えるのは蛇足なのですが、まあ少しやりましょう。どういう感受性の人か考えてみてください。
 
 イギリス人は上下型ですね。名誉を非常に気にする。そこで、そういう空想がわくような言葉を用いるのです。ですから、これもりっぱな暗示なのです。
 
 ドイツ人は、命令に弱いというか従順。国民性です。私ははじめ2種なのかなと思いましたが、8種だと言う人もいます。私がつきあっていた人はコンサルタントや企画畑の人が多いために、2種ではないかという印象をもったのですが、たしかに8種らしき人もいます。
 
 アメリカ人は、損得勘定にうるさい5種ですね。ふだんは計算に明るくていいのですが、度が過ぎると、さとい計算があだになります。
 
 イタリア人は、捻れ型ですね。だいたいオペラ歌手のように、太い堂々とした声で歌うことの出来る人は、捻れ型しかいないのです。体つきも胴が太くてがっしりしています。顔もえらががっしり張っている。そうでないと、いい共鳴がしない。こういう人は、勝ち負けに敏感で、命令されると負けたような気がして、命令に反発します。そこでそれを逆手にとる。
 
 日本人は、比較的最近になって加えられたようですが、うまく言うものです。それにしても、日本人はどうしてみんな右に倣えなのでしょうかね。

 火事があると、すぐ見に行くのは、3種と8種だとされます。日本人にはそうういタイプが多いのでしょうかね。とにかく、すぐつられるのです。
 
 会社が危なくなったら、真っ先に逃げ出すのが5種。損得勘定に明るいからです。それを見て、3種と8種がつられてあわてて逃げ出す。最後までがんばるのが捻れと開閉型。

 捻れは負けるものかとがんばるのでしょう。開閉、特に9種は、命がけの場面だと力が出るから、そういう状況が大好きなのです。9種がいちばん最後まで残ります。

 では、上下はどうしているかというと、頭でっかちで行動力がないので、腰を抜かして、呆然と事態を見守るだけです。

 昔、スタンフォード大学で講義を受けいていたとき、ちょっとした地震がありました。私は日本人ですから、その程度の地震は慣れっこ。どうってことはない。しかし、あちらの人の中には慣れていない人がいますので、教室内は一瞬騒然となりました。

 そしたら、いちばん図体がでかくて太った人が、真っ先に教室から逃げ出しました。案外、あの男、肝が小さいなと思いました。彼は8種だったか。
 
 何々型とか何種とかについては、カテゴリ「感受性の解説」を読んでください。

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