佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダー育成119――「リーダーの人間行動学」のご紹介

2009-10-22 10:23:44 | リーダー育成
私は「リーダーの人間行動学」を唱えているわけですが、今日は退屈かもしれませんが、この場を借りてこれについて説明させていただきます。

リーダーの人間行動学が目指すのは、「人を観て法を説く」ことができるようにすることです。

つまり、相手によって指導法を自在に変更し、指導を適切にできるようにすることです。

ところで、こういうことをやろうとするとき、よく「相手の立場に立って考えろ」と言われたりしませんか。

このことは大事なことですが、実はちょっと不足なのです。

私はよく泥棒を逮捕する例をあげて、これについて話すことがあります。

泥棒というのは、たいていが同じ手口を使うもののようです。

マンション荒らしといっても、夜中に侵入する者もいるし、白昼堂々と押し入る者もいます。また、現金だけを盗む者もいれば、運転免許証や保険証のような身分証明書を狙う者もいます。

けれども、一人ひとりを見れば、彼らはいつも同じようなやり方で侵入し、同じようなものを狙うようです。

彼らは自分が得意とする手段以外で侵入することはめったにないそうで、これを手口というわけです。

結局、人間はここぞというときには、いつも自分の手口、つまり得意のパターンを用いるものだということです。それだからこそ、警察は犯人を特定する資料として手口分析が使えるわけです。

ところで、泥棒をみつけようとして、警察官が自分の得意技を中心に犯人捜しをしたらどうなるでしょう。

たとえば、射撃のうまい警察官が、射撃のうまいコソ泥ばかり捜したらどうなるか。これでは、犯人はつかまりそうもないですね。

人間を理解しようとするときも、自分の得意技は封印して、相手の得意技、つまり相手の行動基準を中心に考えなければいけないでしょう。

相手の立場に立って考えながら、なおかつ相手の手口、つまり相手の行動基準で考えないと、指導はうまくいかないと、私は考えています。

というわけで、この基本的な考え方のもとに、実際にそれが行えるような訓練をしていこう、というのが「リーダーの人間行動学」です。そのための方法論も用意しています。

このほど、そのサブテキストを冊子にまとめました。立読みができますので、よろしかったらご訪問ください。
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