望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

蒼深き寒冷

2020-12-23 16:07:39 | 燦々創成期

蒼深き寒冷

蒼深い山道に峠を試みる
折り返す山道を登る徒労
折り返し点は途切れる徒労
直線で斜面を登る日々

頭髪は湯気たち反り返る
老いも若きも反り返る
一ヶ所を弾くと海老ぞり
斜面を転げ上がる速さ
段ボールを尻に滑ろう
真底より出口にとどきたい
せめぎ凌ぎあって摩擦熱
熱に犯されて震撼する

蒼深き寒冷に青息吐息
神仏の導く峠は何処ぞ
ここぞあれ神通力
時の出口を待っている





上昇気流

2020-12-19 22:24:03 | 燦々創成期

上昇気流

山つらなり水平なる空
上昇気流に舞い上がるトンビ
解明から分解バラバラ
上からバラバラに墜ちる
ばらける空に恐怖もある
トンビは知っている
明日 切り揉みで墜ちる
あさって気流は雨を降らすことを予想する

トンビは気流に揉まれて知っている
何処まで飛ばされる
何処へ着地すれば安全
海のどよめきを千里眼
地鳴りは山腹崩壊を予見
震え上がる日に飛翔する空がある

気流を使いこなしてトンビ
飛ぶよ晴れ空 美空
我は燃え尽きる迄 地表に足跡を張らして晴れ模様


















サラバとさらせ

2020-12-17 21:46:12 | 燦々創成期

サラバとさらせ

北西季節風に突きあげたい
粗い傷から血しぶき噴き上がる寸前へ幾ばくよ
蠅叩き 尻を叩かれて
痛いほど腫れ上がる日々

夜空に星一つ見えない
星の涙より朝露の滴
待ち望むのは朝に残る月
青空に命の尽きない月を欲している

季節風よ さらせ吹きさらせ 風にうごめく生き物へ吹き荒れろ サラバと吹きさらせ











熱量一致

2020-12-14 20:27:28 | 燦々創成期

熱量一致

世間に熱量はちぐはぐ
危機感を麻酔にかける
一階層に至福 熱量ひた隠し沈黙
生き延びることへ熱量同等

糧となるは食い口
苦境を楽しむにも食い口
熱量は体温計で目安
ほとばしる快適熱量
愛する生活である
自分と勝手は一致

熱量を推し量る位置
一致するまで歯痒さ
不十分と納得しながら
ぶらくり銀杏は散らず
独特の葉っぱを糧へ
冬をくっ付けていよう






500円弁当500坂

2020-12-09 21:40:18 | 燦々創成期




500円弁当500坂

昼食は500円給食弁当
手作り弁当にしろ材料費
500円を越えられない
腹半分七分目で500坂へ
一粒一粒 飯粒よ有難う

スーパーマケットに買い出し
割引時間を待ってください
半額シールを待ちましょう
半額弁当を手にしたい
明日あさっては仕事にありつきたい

厳冬 冬景色にあって
一日千円の弁当代 弁当箱
仕事の電話に胸を撫で下ろす
500円弁当を力に御時世は500坂