(オオケタデという花)
昭和時代の百姓屋 秋になるとオオケタデ 庭に沢山咲いていたものだ
しかし近年 近所の庭 野生になった物さえ見かけなくなった
昨日 里山に秋を尋ねたおり道端に一本のオオケタデを発見
懐かしさのあまり足を止めると 遠い日の記憶 脳裏をかけめぐり 花の名を探していた
名前を思い出そうとしても思い出せず 図鑑を調べると「オオケタデ」と解明
「 悲愴の果てに爽秋」
オオケタデ 昭和時代の秋 花壇の主役に君臨
時は流れ平成 人に忘れ去られ路傍に整然と立つ
「オオケタデよ 悲愴でありながら悲壮に秘める力強い意志は高らか」
オオケタデ その姓名は自ら名乗らない
オオケタデの命名者は口と排出口を持ついち動物「勘違いの天空者と祭り上がって」
オオケタデ 命名者の命を光合成で助けながら クサルことなく 媚びることなく
爽秋の青空に誇り高く 時空の空へと立つ