望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

崩壊した3月以降

2024-03-31 11:53:24 | 思いダイヤル

崩壊した3月以降

レストランに輝度は聖女
時節は一環した主義主張 
水分で変容していく精神革靴
教養 雀をパーチク述べさせる
礼儀 冷感的な感謝を配してアレルギー能面 
桜は冴えて泣きながら3月以降
魔法使いは老婆心ではなかった

ソクラテスを違憲者と投獄してしまうゴールド
喚こうと動じない重量感 時には幸運の金貨

馬鹿一をこき下ろす 受難を知らない作者面々

時点から自転しながらLEDライトを複眼に突き刺して不動心

月光仮面もぶっ飛ぶ新月の夜

自戒のない傲慢さはシシオドシから尺八の唇と動いた


微妙という折鶴は悲嘆にくずれ夕日に照ろうとした

崩壊した3月以降 小春日和はサラサラくるよ












からし菜まつり

2024-03-17 15:46:55 | 思いダイヤル


からし菜まつり

四季折々 変革する角度 
川土手の今昔に慄然たってからし菜

アクリル板に押し花と挟まれた強味
熟成のブランデー樽に上澄で答える
葡萄畑を荒らすことはなかった
オリーブ油に浸されても食味をまして土手に棲んだ
見終わった桜桃を愛唱
ドンドンと押水だ春歌 
ソメイヨシノの下に群生は今
紫外線を体内で濾過もできる
音波に舞う見事さは失せようと時の雨
春にドンドンと謂わしめる

毎月 季節に圧縮される土手ドラマ
一つ檜舞台へ痛みを蹴って からし菜まつり




四角に鉄瓶

2024-03-11 14:49:07 | 思いダイヤル

よすみに鉄瓶

竹藪に名を伐られた土蔵は黒白 
赤土を塗られた壁を被り
質実剛健は銀の太刀に存ずる
座を外し円を共有 四角に一歩二歩
足取りは並 足跡は浅く濃厚
湯ざめて青光る鉄瓶

竹炭を振りかけ千鳥足
竹繊維に馴染んだ航海は時の底に羞じらう
真空の座を見定めノーブル閃光
貴賤なし電流に畏敬の念 
球形荒野に鉄瓶であろう

一休み ひっそり缶けり
木霊は心音  もういいかい 
二筋 三筋 進路は未未

定石は澱んで盤上に白黒
重厚な大理石を配して四角
反転しない屈強さを鋭く
河原で丸石と転がる日々 片隅へ