望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

秋は過ぎし柿むかん

2016-10-27 17:55:54 | 思いダイヤル
徳島県那賀町相生アゲ田に秋はいく

「秋すぎし柿むかん」 

 ポツポツと柿は柿色
 柿はいまだなれど浮き世のまばら
 金木犀は大木となり空へかほる
 秋は浮き世を過ぎて柿剥かず
 
 浮き世の昔に柿は剥かれて軒のした
 浮き世の悲哀は浮き世を貫かん
 秋はもはや行き過ぎて柿くわん

 うつりゆく浮き世は大道はずしても
 自然の大道に揺らぎなし

秋思街道

2016-10-21 12:09:59 | 思いダイヤル
徳島市問屋町の並木道

「秋したいて」

 ススキ青ススキ 風にしなやかにそよぐ
ススキ枯ススキ 木枯らしにさらされ野焼きに炭化した

杉林を辿ればコウモリつらくりカラスとなして飛び立つ
街並木を辿れば渋い蛾はヒラヒラと夕日にむかう

秋したいて道をたどれば解決を示す糸口のない夕日へおちていく

 わけのわからぬ愚かさに
 秋は不純となした

でけたて笑顔の秋花火

2016-10-09 20:46:56 | 思いダイヤル
阿南市福井町秋祭り 花火)

 あちらこちら鎮守の森から鳴り物の音色 秋たけなわ 今年の秋 目の前の秋をとりつくしたい

 「秋花火にでけたて」

 夏の夜空に大輪の花火 歓声に暗闇を忘れる

秋花火 その消えた暗闇 出口のない永遠の闇におののく

秋花火消えた道を親子がたどる
でけたて三年の男児かな 
ただ一心に父の顔を見上げてまんまる
生まれたまんまるでけたて笑顔

したう笑顔 慈しむ笑顔
親子愛 でけたて笑顔は闇を切り裂く
世界中の夜空にでけたて笑顔の月よ登れ