愛色森宇宙

古里の愛色とある森宇宙を詩で綴ります

真っ直ぐ絆 コンクリート橋

2015-06-21 21:52:52 | ポエム

(阿南市 二級河川に架かる総コンクリート橋)

 昭和時代の風情を残すコンクリート橋 時代の経過とともに掛け替えられて 阿南市内の某二級河川に架かる総コンクリート橋も1つになっている

この場所に架けられて半世紀以上の間 人 自転車 車等々 通行のために役立ってきたであろう
そして大洪水 地震津波に遭遇 悲喜こもごもの人間模様も見てきたであろう

今 コンクリート橋の基礎 橋脚の所々にコンクリートのはがれ鉄筋が覗いている
なも知れぬコンクリート橋なれど許されるならば後世に昭和のシンボルとして残してもらいたい

          「絆という橋の魂」

 虚飾なし筋書きのない自己ドラマ 
艱難辛苦を乗り越えたドキュメント
涙ポロポロと大地に零れる

キラキラと耀く宝石よりも路傍の石
技 麗句の作り事より心底よりの言葉
瞼にあついうねりこみ上げ 涙ポロポロと大地に感涙としみこんで行く

人は… わかりあい契りを交わし絆の橋を渡る 
 ながい人生の道のり最愛の人の絆を頼りに真っ直ぐに感涙の橋を進んでいく
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早乙女 幼子の蛍橋

2015-06-16 11:16:09 | ささやき

(徳島県松茂町 鳴門金時の畑)

   気の向くまま車を走らせていると板野郡松茂町の住宅街に鳴門金時いも畑を見つけた 
北方の徳島平野は穀倉地帯 吉野川 四国三郎のたまものである

鳴門金時の豊かな畑をぼうーと眺めていると涙こぼれ頬つたひ 涙で霞むいも畑の向こうに田植えをする若い早乙女の姿が浮かんだ

          「早乙女に捧ぐ詩」

 早乙女 苗と定規に向かい 腰かがめる辛さに耐え 
流れ出る汗の下に深い慈愛 けすにけせない心の灯火 

一心不乱にあれば時ははやく流れる

ほぅーほぅーたるこい 蛍橋の川面にゆらぐ家灯 乳呑み子の泣き声に早乙女は泣く

かけて帰れるなら かけて行きたい早乙女の蛍橋

ただ泣く乳呑み子 母は遠い早乙女にあり

時は流れ乳呑み子は母になりて母心を知るや
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桜青葉繁れる物語

2015-06-05 21:12:57 | ポエム

(徳島県阿南市羽ノ浦町  岩脇さくら公園)


  自動車運転中 眠気もよおし仮眠しようと岩脇桜並木に立ち寄った
桜木の木陰に駐車 梅雨の晴れ間 初夏の風   桜の青葉をそよがせ心地よく吹き抜けていく

すんだ青空に桜青葉並木 桜花の満開とはひとあじ違う景観 
なんなんだろう 引き込まれて行く

         「桜青葉によせて」

 桜青葉 初夏の風にそよげば青空に桜花の幻
桜満開 春の嵐に散り行く時 振り向き振り返る人はなく 美しさおって儚きをしらず

桜青葉繁れる並木 生命感みなぎる美しさたたえ仰ぎみる影さえなし

夏の砂浜に桜貝伝説 悲恋に美しさを夢見る乙女はいれど
 桜青葉繁れる先の枯葉物語を語る乙女はなしぞ
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桑の実 ニッキ 祖母の懐

2015-06-01 19:25:29 | ささやき

(徳島市 民家の桑の実)

 久し振りに徳島市の親戚をたずねると 庭に目を引く植物
誘われるように近ずき見てみると それは色づいた沢山の実をつけた桑だった

色づいた実を二三粒正味するとあまずっばさ口に広がり 何十年前の記憶が脳裏に浮かんだのだ

それは近所の野山を駆けめぐり自然のめぐみにありつき腹を満たしていた子ども時代
桑畑もあり野生の桑もあったな~
桑の実は一番美味しく 白い歯が赤く染まって皆でケラケラ笑った

純粋無垢な子ども時代に二度と戻れなくても 心は純生でありたい

     
      「桑の実 ニッキの下に」

  ひとりぼっちの寂しさ どうしようもない辛さ 行き場のない切なさに震えのたうつ時

時をさかのぼり懐かしい人の愛にすがれなくても 思い出をたどり懐かしい人の面影に泣いて泣いて嗚咽をあげて泣きまくればよい

心の隙間 埋めようない切なさはビー玉を透かして見るセピア色の思い出を追えばよい

二度と会えない肉親の思い出にすがれるのは生きていかねばならない自分がいるから
  
母に叱られかばってくれたのは祖母
祖母の懐に逃げ込んで「バアー バアー」泣いていた

祖母に叱られて隠れたのはニッキの木の下 
さやさや風に揺れる葉っぱ口にあたり 初めて知ったニッキの味

父に叱られて逃げたところは桑畑 熟した桑の実をほお張れば赤い汁まみれ
口を拭いてもらいすがったのは祖母の懐 
 
桑の実 ニッキの木の下に甘えすがれる唯一無比 肉親の懐に抱かれたい

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