望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

早春模様

2017-02-28 16:19:28 | 思いダイヤル
徳島県海陽町 大里海岸

「早春模様」

ゴーゴーと吹き抜ける風は空気の砲弾
点々と続く竹林で弾けてる
しなってうねって竹は踊り
もがれず切れもせず竹の葉光る

竹枝を見え隠れメジロはかくれんぼ
竹影に紅色ちらちら藪椿いとおしみ
梅の花一輪一輪をじっくりあじわう花見
爛漫と称されない孤高の花模様
侵されず侵さない花心を詠む

野山のしじまより早春の便り
神々しい香りは匂いたちて
閉ざされた季節は色ずきはじめる

そんなに寒くない

2017-02-13 21:24:12 | 思いダイヤル
徳島県海陽町神野 田舎風景

「そんなに寒くない」

そんなに寒くない
山路は春の入口で梅の花はひっそり
いつもの春が来る古里になるから
そんなに寒くない

そんなに寒くなくても
予期せぬ突然の春夏秋冬
凍えても暑くても着替えできない
そんなにとは過ごせない

そんなに寒くないけど
どうして寒いなら寒いままにいない
南風の便りでさーっと春がいい

雨のそぼふる居場所

2017-02-03 15:36:16 | 思いダイヤル
徳島県牟岐町 古牟岐

「雨そぼふる居場所」

優しい雨は柴小屋をポタポタ濡らし
シトシトと堕ちて波紋を描く水溜まり

いさぎよい雨は川面に波紋
静寂の絶景を幾重にも積み重ね何処までも無常

命ある限り広がる心の波紋
淡々と降る雨に少し流して歩く

ぽつぽつ雨の濡らす道
濡れながら歩いていく

ざあざあ雨のはねかえる道
空を仰いで涙をぬぐいはじいて
自分の居場所を求めて歩む