望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

影線路

2021-10-26 12:40:11 | ビジリアン慣性

影線路

ガタンゴトン 風になる
山奥に影は走って揺らぐ
心意気も絶え絶えた
老夫婦は根を刈りとる
精神衛生を保温する鍵
我が子は峠越えを拒否
茅葺き家屋に売り看板
昨日まで山に抱かれた一人
猟犬は檻の中に垂れ流し
猫は杉林の元で山猫
ガタンゴトン 杉林へ走る
限界をあっさり通過した
杉の葉裏側より緑の深淵へ
寂寥を満載して影列車
影トンネル封印へ加速

開錠する鍵は子子孫孫
奥山の暮らしは影列車
五十年先にどうあろうか
都会暮らし心理は荒れ地
無人を切開してまみれる
雪隠から躊躇なく肥料
さらけ出せるもの緑光
山暮らしは捨て去る心理
限界を超越する走り
堂々と赤々と光明へ






純色ビジリアン

2021-10-07 19:28:30 | ビジリアン慣性


マスク生活で感じること

 新型コロナ流行でマスク効能効果を疑問視する者たちは騒ぎ立てるが 要するにつむじ曲がり天の邪鬼 差別をしないといられない馬鹿者だ
ウイルスに効果を発揮せずとも 花粉症 アレルギー
鼻炎 副鼻腔炎の患者はマスクを付けだして確実に防御出来ている
患者の本人が証明するのだからこれに勝るものはない
 反発 否定することも必要だが良いものを認める素直 生き方がもっと大切だ


純色ビジリアン

年功を疎ましいと打ち込む純色 
悔いを引き抜く純色
乳房を忘却する野辺に純色
項垂れる乳房の年期は証明
皺を伸ばした襞である穂先
頑なに押し通して純色襞

星空の瞬き月光濃淡にビジリアン異変 
すすき野に秋色を深く掘り下げて絶唱
ビジリアンを命純色と吠える
ビジリアン純色は枯野を駆けめぐる