望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

文字だけの季節

2017-10-29 10:09:09 | さみしさBOX
徳島港 南海フェリー船体

文字だけの季節

秋から冬へむかう道端 
過酷な固さに根をはる西洋タンポポ
季節にとらわれず道端に蔓延る西洋タンポポ
春先に咲くからタンポポだった
季節が揺らいで咲かされる

下から突き上げられる
周りから攻められる
上から踏み込まれる
怨念をうかべる手段なき先住者
運命の峠へ進むしかない

季節は変容しすぎて戻せない
季節を味わう者によって
季節感は奪われてしまう



芯となす熟成

2017-10-16 14:10:35 | さみしさBOX
ナツメ 芯のある熟成

「芯をなす熟成」

赤々と万感のナツメ色
冷静さと温度差ない持続
先の見えない行き戻り
幾多の曲折をへて芯ある熟成
普遍の熱力で熟成から命の伝達

一つを繰り返し繰り返す熟成
分かれ目に溶鉱炉を一時冷却しても続いていく
終章の幕引きない無言劇に勇気は生まれない

終幕ある熟成
曲折に迷いてふためき
弱さ嘆き鳴き声も高らかにあげる
勇気と言う芯の元に展開するから人生劇なんだ