望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

鰹節まんま田舎道

2019-04-17 11:46:20 | 望郷クリームソーダ


田舎道

のどかに深く一本道
ぺらぺらで煽られる削りくずの様でも どんずまりの風に揺るがない

田舎道の始まりに古家
鰹節まんまの匂い形の残像でも 古傷の一枚を恐れていなかった

でこぼこ傷だらけの田舎道
母と幼い娘の二人道
幼児は涙ですがり付く
母は抱きしめて
『綺麗な涙でよかったね』
雨水たまったまんま窪み
母娘を幾重にも写して水鏡

どんずまる田舎道
自然な母子を映しながら
綺麗な水鏡を作って
葉桜の先まで延びた