望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

瑞々しさ真理

2018-04-26 18:07:16 | 望郷クリームソーダ

「瑞々しさ真理」

瑞々しい果物を食した
体内に入り地球の内部へ浸透瑞々しい静水と手の内にならない

瑞々しい者を見た
見つめるほど溜め息 
静水と一度宿っても
青空へ自由に抜けてしまう
100を100生かしきれない
100を100に宿らない
宇宙の真理は不揃い

流れ安い瑞々しさ
宇宙の真理は不揃いの器へ
気まぐれに瑞々しさを宿す

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誠の橋を架けていく

2018-04-23 11:18:50 | 望郷クリームソーダ
海陽町宍喰 カモメ橋🌉



「誠の橋」



子供らは橋の向こうへかけっこ



子供らの純白を橋の向こうは侵せない



子供らの純粋を橋の向こうは汚せない



子供らは橋の向こう二つの素材


純真さでキラキラに洗濯 


平然とケラケラに乾かしてしまう



子供らは誠の橋を架けて明日を目指して駈けていく
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自分さがしの空へ

2018-04-20 14:16:33 | 望郷クリームソーダ
海陽町宍喰 中角をいく人

「自分探しの空」

タンポポ綿毛 
風に煽られて行方不明の空
白鷺はっと風まかせ綿毛を急襲し急降下の水田
自らの白さを泥に打ち付けて
前へ前へ苛立ちを跳ね上げる

前へ前へ進めど泥色は染まらず
白さを脱却して濃厚な色味 
次の空を七色の羽根で飛ぶ願望
なかなか到達できない遠さに苛立たしさ
悠然と流されるタンポポ綿毛に苛立ってしまう

大空から低空飛行
水田鏡に我を確認
すっと飛ぶまでの記憶がはしった
毎日 楽々と餌へ
のたうつほど考えあぬき 
やっとこさ餌にありついた記憶なき今を鳴くしかなかった

はっと方向を空へ
上昇気流に身をまかせたうえ
挑むように果てしない空へ
ふたたび生きようと鳴いた


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最小単位最大量の軌跡

2018-04-13 19:57:25 | 望郷クリームソーダ
徳島県 旧宍喰町の中谷

「最小単位最大量の軌跡」

山里の一日 
朝から夕方まで日射しは山の上 
冬ごもりのような日々鶯はツガイの絆を確かめるように最小単位最大量で囀ずる

垣根に赤い花 最大値で赤々
最小単位最大量の慈しみで咲く
(そこに最小単位の家の灯りはある)
垣根の赤い花
山を明々と染め上げるとき
無感覚の時だけを刻む山となす

山奥の最小単位の人里
西の夕焼けに映える
西から東へ雲は流され
西から東へ人は上っていく

夫婦で過ごす最小単位でのささやかな日々も山の奥へ
いたわり愛は最大量軌跡となっていく






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四角さの中に翼

2018-04-09 14:43:04 | 望郷クリームソーダ
徳島県海陽町 レトロ酒屋


四角さの中に翼

人は体に衣服がいる
雨風をしのぐ四角さがいる
人には喜怒哀楽を共有 しまって置ける四角さがいる

人は四角い囲いをでると
全能を発揮しようと白髪の発狂 四角の終局まで破壊してしまう
人は四角さを球体に修正しようと葛藤 途方もない歪みを創造して全知全能に至ろうとする
人は全知全能になろうとするのだが全能に至る翼を持たない 

人間は途方もない歪みを修成しない限り
歪んだ球体を回し続けるハツカネズミになってしまう





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