望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

君とグリーン再起

2022-11-19 15:25:43 | 思いダイヤル

グリーン再起

野原から雑食である狸
アスファルトを駆けて
人ゴミを脱出すべきゲート
赤い反動ボタンを未確認
狸の後方で風車は赤いボタンへ煽った
狸の鳴き声を知ってる
君は真顔で話し掛けてきた
僕は緑コンセットに非接触

冬枯れてイバラは凍える鋭さ
夕暮れ地道 夕焼け一路
枯れ枝止まり木 枯草茂みは仮の宿
ホオジロ色は出たり隠れたり
君に投げ掛ける枯色
君は黄昏ホオジロ色から新規グリーンを鼓舞

僕は黄緑パステルで頷くキセキレイに辿りつく道程へ
赤いボタンを自然に託して











ときめき秋空7000

2022-10-22 13:54:00 | 思いダイヤル

トキメキ秋空

未成熟に光波動は指先から春めきトキメキ
僅かな酸素で七色に到達
壷洞窟を酒倉芳香で充実 
更なる碧空を暗示して亀裂
秋上空7キロ 碧空を割り切れないジェット音
自然発火した爆竹の狂おしさを発信
アケビの種子一粒を選別できない憔悴感
熱いブルーの居心地にささくれる

秋真下 誕生純熟度 熟成 
橙色は柿色 緑は堕ちてカラス色
グリンから一粒落下する栗色
僕はこの秋 宙返りする紙飛行機を目視
宙返りする瞬間 あの秋のトキメキを嗅いでいる





イラクサ部屋

2022-10-05 15:34:09 | 思いダイヤル

イラクサ蔓延る部屋

イラクサ部屋

イラクサ蔓延った日常部屋を行き戻り
こんにちは イキイキ山河にありて幾年歳
誰かさんよ 声を掛けたい
あんた誰かさん違うのか
次から次 玉水を蓄えたイラクサ部屋
話し掛けたい言葉でつまづく
おーい猫 こっちこい子
路地を横切ってふてぶてしく走り出すどら猫
あーあ 行ってしまうか

蔓延るイラクサ部屋から冬へ潜り込んで行く
山を駆け上ってまだまだ霧中
河幅を満面にして水粒の記憶は玉水でさらり
あした地下水に還ろうと大地を示す普遍水蒸気














思いダイヤル

2022-09-13 01:21:33 | 思いダイヤル

思いダイヤル

荒地の雑草に新たな名前
ダイヤルを回して読み込む
1 2 3 4 567890
昨日の草と命名していた
草地を突き上げる金の羽 明日草と言わしめて廻る
ふと回してるダイヤル
時間経過と連動するように
明日を意識して回してる





雲早山恋うた

2022-09-06 14:06:32 | ビジリアン慣性

雲早恋唄

落ち葉と土の中間で彷徨
支柱一本の我が身の愚かさ石つぶてを纏い固執する取手
松葉を剣にして引き裂きかきむしる
粒子を帯びた身体は錆びつく無音の恐怖
地鳴りはぐらぐら素足を叩く急がせる
幽かな感触で蠢く古人の唄
頭を抱えて道は遥か
雲の果てに山心は早来
雲早山へ口ずさむ恋唄