望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

真面目ストレス

2017-03-26 20:26:55 | 思いダイヤル
徳島市津田海岸町の松林

「真面目ストレス」

好き放題やりたい放題の無法威嚇
ストレスはたまることはない
その行動で吐き出している

真面目ただひたすらに真面目に生きてる
無法者威嚇を忍びたまるのは沈黙のカス
吐き出すこともはらす場所もない
真面目ゆえに押し殺して生きて行く

今 此の世界を包む暗雲
それはおぞましき悪のカスとは思わない

今 此の世界に暗黒と侵攻して行くもの
それは真面目に生きる者たちの心のカス 

はらそうとしてもはらせないなら
いつか真面目も無法威嚇に転じていく
無法者の威嚇 真面目の威嚇

人間はいつか心のカスで自ら消えさるのだろう

春をかける

2017-03-24 21:44:51 | 思いダイヤル
徳島県勝浦町 春をかける菜の花畑

「春をかける」

荷車の輪だけが残り錆び水の垂れる
過去のわだちに錆び水は流れる
誰かの過ちを責めも問もしない

現実につづく固まったわだち
よたよたした足取りにどこまでも厳しく
世の中の尖ったギスギスは責めて叩いて
自分を祝うことも許さない

季節をたどってきた自信と深い思慮は
弱音もしんどさも言えないまま
まだまだ進め歩けと自分を進ませる

此処まで歩いて来て辺りは温もうと
常に新しさに頭を下げねばならない
自分を孤独に追いやり今も春をかける

恋しくて辺川

2017-03-11 20:20:32 | 思いダイヤル
牟岐町辺川より五剣山

のんびりした駅に汽車が止まる
乗降客はなく汽車は出てゆく 
山 田んぼ 谷川 田舎風景
心の古里しみじみ辺川は此処にしかない 

      「山里」

なんでだかうるうるしてしまう山里
あの家にどんな人が暮らしているのか
あの山の向こうに懐かしい人がいそう

人がいて家があるから山里なんだ
鎮守の森に社があって山里らしい

雀が落穂をついばむ田んぼがある
田んぼが活きているから山里

物心つけば此処にいた
何かに執着することなくごく自然だから
この地で泣き笑いの人生をおくれる