“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

陰膳(かげぜん)の話

2012年01月12日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
 こんにちは。蜂助です。今日は「陰膳」の話です。

「陰膳(かげぜん)」はご存知でしょうか。戦争や旅などに出掛けた人の安全を祈って、留守宅の人が供える食膳のことです。地域や家庭によっては、亡くなった方に供える食膳もこのように言うかもしれません。この陰膳が全然違うところで使われているのです。

 コープふくしまでは、家族の人数よりも一人分多く食事を作って放射性物質検査をする「陰膳」方式の取り組みを行っています。日本生協連と通じて全国の生協でも取り組みの準備が進められています。

 東京電力福島第一原発事故によって、放射性物質汚染をめぐって生産者と消費者が対立するような構図が作られるケースもあります。本質は生産者も消費者も被害者で、東京電力が加害者であることを忘れてはいけません。

 コープふくしまのこの検査は1検体あたりの測定時間を約5万秒で検出限界値1キログラム当り1ベクレルと極めて精度の高いものです。11月中に行った福島県中通り地域(福島市、二本松市、郡山市など)にお住まいの11名の組合員の協力による調査結果の特徴は次の通りです。カリウム40という自然界に存在する放射性物質で、今回の測定でも放射性セシウムの数十倍のレベルで検出されました。この物質は成人男子で体内に平均で約4千ベクレル位あると言われているそうです。
(以下、ホームページをコピーしました。詳しくは下記URLに。)
http://www.fukushima.coop/info/important/detail.php?d=843f890fb45ed00f21cd9513a5bf07be0d46684e
(1)実際の食材の産地傾向
食材産地のこだわりが特に大きい一世帯は、福島県産以外の材料で食事をされていました。残りの10世帯では福島県産も食材として使っていらっしゃいました。また、天然のきのこをお召し上がりの方もいらっしゃいました。
(2)測定結果値の概要
a)11名中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは三世帯ありました。他の8世帯は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
b)最も多くの放射性セシウムを検出した世帯の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ2.4ベクレルと2.0ベクレルでした。この量は、11世帯いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり20ベクレル~40ベクレル)のほぼ10分の1程度でした。
c)仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.01ミリシーベルト~0.05ミリシーベ以下となります。

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