“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

巨大地震の予知と地震学研究者

2012年01月21日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
巨大地震の予知と地震学研究者

1月19日NHKテレビ午後7時半からの番組で、地震学者が2011年3.11東日本大震災を予知できなかった。なぜか?などを科学者への取材をもとに報道しました。
問題とすべきことは地震学者が大地震、大津波を予測できなかったことではなくて、地震、津波への防災、減災の訓練、対策が講じられていなかったことです。このような批判、科学者への要求は今後起こるであろう巨大地震、津波への備えでも有害になります。いつくるか分かるから被害が最小化する??これは幻想でしかありません。今回の巨大地震が予知されていたら、津波被害にあった住宅、企業設備を移設できたか??それは不可能なことでした。

防災、減災のための日常訓練、避難場所の確保、非難経路の周知、整備などが東北地区だけでなくて全国で準備されることが必要です。自分たちは大丈夫、震災被害など考えたこともない地域、住民をなくすことこそが急がれることです。

その上で、計画的に防災計画に基づく防災対策を実行することだと思います。歴史上の巨大地震、巨大津波が再び起こりうるとあらかじめ想定した上で、地域住民の全員が非難できる設備、避難経路の確保を実現することが重要です。私たち宮城県に住む住民は宮城県沖地震が近いうち(自分たちが生きている年代で)に必ず来ると確信をしていました。ほとんどの人がそう考えて生活していました。しかし、これだけ大きな被害、死者を出してしまいました。これが悔やまれるし、実態ではなかったかと思います。

仙台市はガソリンがない、軽油がない、物流設備はすべて破壊されました。仙台空港は冠水、空港線は地下にあり冠水しました。電気、水道、ガス設備は数週間も復旧できませんでした。地下鉄も動かず、新幹線も1ヵ月半動きませんでした。防災対策のレベルがまったく違った。都市機能が麻痺することを想定していなかったのだと思います。麻痺した場合にどうするかの検討、対策がなかったのだと思います。

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