相馬野馬追い祭りの行進風景です。(7月29日)
解散総選挙と民主党の価値
山口二郎北海道大学教授の考察です。政権交代に期待し、期待をしただけにその落差も大きく、教授の思いも大変なのだと思います。2大政党制の限界、民主党の選挙互助会としての限界などなどを理解し、検証する時間と経過なのだと思います。民主党がばらばらに解体される、選挙互助会として機能しか果たしていないのが現状です。
政党が綱領を持たず、互助会であったために自民党、旧民社党、旧社会党など出身者の寄り合い政党としてしか、機能しなかったのだと思います。12年度になるまで分からなかったわけではなく、もともとそのような政党であったわけです。そのことが選挙民、国民、誰が見ても分かる形で顕在化しただけだと思います。
また、綱領に基づく政策、政策の理論的な分析、裏づけがまったくなかったことも悲劇です。選挙公約とまったく違ったことを政策に掲げて堂々としている点が異常ですが、それがおかしいと感じていない民主党所属政治家は異常です。何( )かに付ける薬がないくら可笑なことです。
<解散総選挙と民主党の価値>
近いうちに国民の信を問うという野田首相の言葉を受け、政界では選挙ムードが高まっている。民主党から立候補しても勝ち目がないと思う議員が救命具にしがみつくように、新党にすり寄ろうとしている。この20年ほど政党再編の夢を追いかけてきたが、民主党がバラバラになったら、賽の河原の石積みである。
負けが必至の状況でどうふるまうかに、政治家の真価が表れる。この秋に解散総選挙となれば、どうあがいても民主党は負けるであろう。しかし、負けっぱなしで、3年前の政権交代の理念を持つ政治家が雲散霧消しては困る。失敗の経験を踏まえて、民主党をどのような方向で再建するか、今から考えておかなければならない。
この際、自民党と提携したいと思う者は、大連立などと言わずに自民党に合流すればよい。議員の地位を守りたいだけの者は維新の会に入れてもらえばよい。原発の縮小、社会保障の再構築、アジアにおける平和の追求など、困難ではあるが日本の未来に不可欠なテーマにあえて取り組みたいと思う政治家は、民主党に残ればよい。
自民党中心の政権ができても、どうせ長続きはしない。長い目で日本の政治を考えれば、民主党の衆院の議席が二けたに減っても、見識のある政治家が生き残れば希望はつながる。
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