昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

京菜

2019-02-10 15:51:53 | 俳句

もう、既に何回もご紹介した。
しかし今年もこの季節がやってきた。
京菜である。
我が家にとっては、これを食って初めて春が訪れを告げる。
調理は簡単である。
大量の京菜(一束)を洗ってザクザク切って、豚肉とともに割り下で鍋で煮る。
生煮えのところをバリバリ喰う。
春の精気をもろに喰らっているかのようだ。
これも何回も申し上げたが、この料理はサントリー・ローヤルの広告に「すき焼き」として掲載されていたものである。
昔は広告・宣伝でも乙なものがあったものである。

ありありと京菜の煮ゆる益子鍋   素閑

先のこと思ふも疎し京菜煮る   素閑

井の水をざぶりと洗う京菜かな   素閑

新たなる季節を喰えり京菜鍋   素閑

三日月に京菜の映ゆる今日の宵   素閑

京菜切る二寸のまな板あふれけり   素閑

初京菜青くすぐれて貴しや   素閑

初京菜雨に小雪の混じりたる   素閑

煮もうせど生にて喰えり京菜かな   素閑

妻を見て破顔一笑京菜鍋   素閑

青きこと命にもゆる京菜かな   素閑


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