昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

灼く

2018-07-14 20:27:54 | 俳句

世界も大体行きつくした。
大きいようなことを言うようだが、実際、オカブのような細民にはもう、大袈裟なところに行く意欲も金も残されていない。
もはや、暑苦しい賤ヶ家に籠っているのみである。
ただ、あと一か所行くことを許されるなら、東欧には行ってみたい。
プラハに行ってチェコのビールを飲んでみたい。
金虎亭でビールを飲んでみたい。
クネドリーキも食いたい。
アヒルのローストも食いたい。
・・・・
というわけで、欲望の塊になるわけである。

灼けたりと空港の陽の朱にもえ    素閑

焼灼の砂の一つを掴みたり   素閑

浪漫のやかた外庭灼けつくし   素閑

想念も灼けて問わざる無一物   素閑

関東も一途の恋に灼け果てぬ   素閑

暮れてなほ灼けるを覚ぼゆ西座敷   素閑

熱き沙聖徒の果てる西の方   素閑

錦なす伽羅曼荼羅に灼ける沙   素閑

大棕櫚の影より出でて灼けにけり   素閑

ひたすらに香華ひとすじ灼けにけり   素閑



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