昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

寒雀

2019-01-31 13:23:26 | 俳句

季節に春の香りがしてくるとどこか旅に出たいが、かーたんが病身なのでそうもいかぬ。
ごくごく自宅の近辺の花鳥風月を愛でるのみである。
こういうのを、プチ引きこもりとでも言うのであろうか?
都内から出たのは、月初にコンサートに川崎まで行ったのが唯一である。
ドイツの哲学者、イマヌエル・カントは生地を出なかった。
一生の間、生地のケーニヒスベルグで暮らし、そこから一歩も出なかった。
しかし彼はそこで宇宙を観、宇宙を考察し、宇宙を語った。
偉大である。
オカブはカントと比較のしようもないどーしようもない爺である。
カントを引き合いに出すのもおこがましい。
しかし今の引きこもり状態はなにか似ている。

寒すずめひもじうてなら手こそこよ   素閑

寒すずめ弓の月こそ愛でにけれ   素閑

寒すずめ筆を持つ手を止めにけり   素閑

黄泉の世は昏き限りや寒すずめ   素閑

寒雀けふよあしたと飛びすがり   素閑

寒雀わが戸にきなば米たまふ   素閑

寒雀わたげも薄くしばかれよ   素閑

意地張れど寒すずめども寂しかろ   素閑

寒すずめ夜半に枕す巣のありか   素閑

寒すずめ窓にガラスの花瓶かな   素閑


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