そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

白菊ちゃんとりんどうちゃん

2017-10-18 02:19:40 | 天に還った猫たち犬たち
10月5日の木曜日


3匹のミルク飲みの仔猫が母猫に飼育放棄されている話が舞い込んできました。


目も開いてないし、死にかけてる、体温は低くて冷たくなってますという電話です。


わたしは用事で西区のはずれに来ていましたが、大急ぎで待ち合わせ場所に向かいました。


2日ほど前、授乳中かもしれないメス猫が捕まった相談を受けていました。


2度と捕まらない野良気質のその子の手術は絶対しなければいけませんから


術後すぐに元の場所に戻してもらっていましたが・・・・。


伝え方が悪かったのか、現地に行った相談者さんがミルク飲みの仔猫たちを見つけ


触ったり自宅から猫ベッド(ほかの猫が使用済みの臭い付き)を持参して、ご丁寧に仔猫たちを


その中に入れてあげたというのです。


他の猫の臭い、そして人間の臭いのする中に入った仔猫たちの場所に母猫は戻ることはありませんでした。


飼育放棄したのです。


その前日は雨、しかもぐっと気温は下がり寒い夜でした。


お腹もすき、身体も冷えて仔猫たちは死ぬしかない状況になってしまったのです。


心の中で『いい加減にして』と叫んでいましたが・・・後の祭りです


無知ほど怖いものはありません。


でもその無知をそのままにしたのは他の誰でもないわたし自身なのです。


待ち合わせ場所で・・・1匹は亡くなっているのがわかりました。


あとの2匹も虫の息でした。


これほど冷たい仔猫にかつて触ったことはありません。


すぐに受け取ると、2匹をお腹の中に入れて車の温度をMAXにして自宅に急ぎました。


頭の中で帰宅してからすることを反芻していました。ロスの無いように落ち着け、と何度も何度も自分に言い聞かせていました。


洗面所でお湯を出し、レンジでお湯を沸かし


あったまってきたお湯をためると2匹を思いっきりつけました。


身体を温めないと・・・・。


動きの止まりかけた2匹の身体はなかなかあたたかくなりませんでした。


もうだめか


それでももう少し温度を上げてつけていました。


しばらくして1匹が泣き出しました。


わりとはっきりした声です。


それからバスタオルでくるんで、その間にミルクを作ってカテーテルで3CCのミルクを挿入しました。


それからは、2匹をずっとドライヤーで温め続けました。


もう1匹も弱々しく泣いてくれました。


もしかしたら、生きるかもしれない


その後5CCほど点滴もしました。


それからは、ずっとカテーテルで定期的にミルクを挿入です。


いったん低体温症になった仔猫は無事に育たない可能性が高いのですが、あきらめるわけにはいきません。


どうして、ミルク飲みがいるかも、声がするかもと聞いたとき


ちゃんとアドバイスしなかったんだろうかと、自己嫌悪でした。


長い長い時間がはじまりました。




結局、2匹のうちの白い女の子白菊は日付が変わった10月6日金曜日


真夜中の2時半に逝ってしまいました。


身体は温まり、お腹もすいてはいなかったと思います。


110グラムだった体重は116グラムまで増えていました。


力尽きた白菊にごめんねしか言えませんでした。


申し訳なさ過ぎて、自分のふがいなさに腹がたちました・・・。


添えた花の大きさで、この子がまだどれほど小さかったのかがわかります。




寒い夜、母猫の来ない夜


謝り切れないことをしてしまいました。






その後もう1匹のりんどうちゃんは、頑張っていました。


ところが、14日の土曜日、急に低体温になり入院です。


先生に預けるとき、これが最後かもと思いました。


でも、さすがさすがの獣医さんです。


無事に体温も戻り、元気な泣き声でりんどうちゃんは退院です。




わたしはまたまた睡眠不足の日々に突入していくわけですが、何とかりんどうちゃんだけでも


無事に育て上げて佳き縁を結ばせてあげたいと思います。




低体温になった子は育つ過程で臓器不全になることがあるそうですが


なんとしても乗り切って大きく育ってほしいです。


今は200グラム。


少しずつでいいから育っていってね。




コメント
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