野良猫の捕獲をしようとされる方
現在野良猫にご飯をあげている方
負傷して具合の悪い野良猫を見かけた方
捕獲のお手伝いをしようとしている方
みなさんにお願いです。
主にマダニに咬まれた猫の中には、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に
感染し発症してしまっている個体がいます。
もちろんすべてではありませんが、どの猫がそうなのかはわかりません。
あからさまに弱っているケースは要注意です。
その感染してしまった猫に咬まれたりひっかかれて
人間が感染してしまったケースもあります。
重症化すると命を落とすケースもありますから、
細心の注意を払ってください。
咬まれたりひっかかれたら、まず水道水で患部を洗い流してください。
流血していてもその血をしっかり体から出すくらいの勢いで洗ってください。
それが済んだら、噛み傷の場合はすぐにお近くの外科を受診してください。
ここを甘くみないようにしてほしいと思います。
発熱などがあれば経過観察はせずに、すぐに受診です。
怪我をしないのがもちろんベストなので、
手袋(できれば皮手袋)の装着、マスク、フェイスガード、
ゴーグルなどで目とか鼻とかの保護もしてください。
大切なことですから、きちんと守って接触してください。
直接マダニに咬まれないように、草むらや藪にはいることがあるときは
長袖長ズボン、長靴、靴下にスニーカーなど肌の露出を少なくしたり、
虫よけ剤(マダニに有効なもの)を使用してください。
助けてあげたいとがんばる気持ちだけでは、
本当に大切な者たちの命を守ることはできません。
まずは、自らの安全確保ができて、きちんと捕獲することで
周囲の理解や、その猫の未来が守られていくのです。
また、無理して素手で捕獲など絶対にしないでください。
よろしくお願いします。
必要以上に怖がる必要はありませんが、用心は大きな武器になるのです。
みなさんに正しい知識を持って
野良猫たちに関わってもらえたらと願っています。