そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

『ももち』ちゃん☆大往生だったね

2023-02-14 08:21:07 | 天に還った猫たち犬たち
2014年3月末、浜松市動物愛護推進センターは開設されておらず
保健所に飼育放棄され収容されていた3匹の高齢猫たち。

当時、浜松市では市営住宅で増やしに増やした100匹近い
多頭飼育者の猫の対策で、手一杯の状況でした。

マスコミにも取り沙汰されていたと思います。

その多頭の猫たちの問題の裏側では、まったく無関係なだけに
誰も目もくれない3匹の猫が終わりの時を待っている状態でした。

100匹の猫のうち、何頭かでも助け出せればと思っていたのですが
これも縁と言うか何というか、助け出してきたのは
譲渡の考えられない高齢猫たち3匹でした。

白ぶちの白きち君
グレー白のパフちゃん
そしてトラばさみで右前足の先端を失った『ももちちゃん』




保健所から引き取りすぐに受診

実際の年齢は定かではありませんが、飼い主が飼えなくなったから
保健所に連れてこられた猫たちです。

猫と暮す会の保護猫となって、まだそんなに日も経たないうちに
旅立っていきました。
ガスで処分されることなく自然に逝くことができました。

3匹のうち1匹、三毛猫の『ももちちゃん』ですが
この子は家でお世話をするよと言ってくれたのが
譲渡の難しい猫たちをお願いしているT子さんでした。

野良気質の抜けない猫も、高齢の猫も、負傷していた猫も
猫同士が仲良く暮らせていますから
生きていく環境としては『ももちちゃん』には良かったんだと思います。

他の2匹と離れても、びっこをひいていても
新しい環境に溶け込んでくれました。

それから8年半もの長きにわたり、
『ももちちゃん』はそこで幸せに暮らしていました。



でも、終わりのときがきたのです。
2022年10月7日、静かに還っていったと連絡をいただきました。
ずーっと食欲もあって、自分の口で食べたり飲んだり
がんばっていたそうです。
T子さんが、つきっきりでお世話してくださっていたと
お嬢さんからうかがいました。


亡くなる数日前のももちちゃんです。

向こう側の世界で再会した白きち君やパフちゃんにも
新しく暮らしたお家のことや、仲間ができたことを
きっとお話ししているんだろうなぁと思いました。

お世話をしてくれたT子さんは、わたしが猫に関わるずっとずっと前から
いろいろな動物を助けてきた大先輩にあたります。
つい先日も譲渡会場に足を運んでくださいました。
ご自身の体調のことや、なかなか思い通りに身体が動かないことを
嘆いていました。

犬も猫も、飼えなくなったら保健所で引き取ってもらえばいいじゃんとか
そこらに子猫が産まれていたら、引き取りに出すか
なんなら川に流すとか畑に埋めればいいよ
なんて、平気で口にする人ばかりだった時代に
必死でいろんなことを訴えて活動してきた方ですから
歯がゆい思いや怒りや悲しみや・・・
ずっと味わってきたのかなと思います。

今までわたしもいろいろな局面で助けてもらいました。
そんな温かい人柄のT子さんに看取ってもらえた『ももちちゃん』は
幸せだったと思います。
大往生でしたね。



若いころはトラばさみで死にかけ
次は殺処分で、紙一重のところで生きる方向に舵をきることができ
新しい場所で、本物の愛情を知ることができました。

強運の持ち主だったのかもしれません。

T子さんから野良猫の手術の相談を受けていますから
また折をみてお話ししようと思います。

ももちちゃんのこと、本当にありがとうございました。
そしてT子さん、お身体大切にしながら、
まだまだ頑張っていただきたいです。

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