まったく今さら・・・・。
検査でFIV抗体が陽性だったからと言って
頭の中が真っ白になってしまう人がまだいることに、びっくりします。
猫エイズって名前がよくないのかもしれません。
子猫のうちに検査して陽性だったから困り果てて処分を考える・・・・。
まだまだそんな考えの人がいるのも事実で、それって本当に悲しいです。
野良気質の強い子なら、隔離も必要かもしれませんが
普通の子ならきちんとケアして育てていけばいいだけのことだと思います。
人にも犬にもうつりませんし。
免疫力を高めるように、質のいいフードを選んだり、部屋を暖かくしたり
早めに受診を心がけていれば、14歳15歳いえいえ16歳17歳まで
生きることだって可能です。
しっかりと調べもしないうちに、せっかく助け出した子を処分しようとするのって
かなり乱暴だと思います。
わたしの周りにはいろんな病気の子を抱えている人が大勢います。
エイズキャリアの子と暮らしている人も少なくありません。
もちろん、最初はショックでもみなさん、一日でも長く暮らせるように
環境づくりを考えたり、その子に合うフードを選んだり
工夫しながら楽しく暮らすことを考えてくれています。
昔ながらの頭の堅い心も堅い人って、
病気だったら保健所に連れて行くだの
役に立たなくなったら捨ててくるだのと平気で言うし平気でそうしますよね。
いつの時代???
江戸時代の姥捨て山ですか??? (←さかのぼると平安時代もあったらしい)
と言いたくなります。
処分を選択肢に入れるための検査ってどうなのかと思います。
検査は、その子ときちんと向き合ってより快適な生活を過ごすためのものです。
検査の結果がたとえ悲しいものでも、それを元に
その人がやれることをやってあげて、そこからの時間をより有意義にするのでなければ
はじめから検査など受けない方がどれだけいいかわかりません。
・・・・とわたしは思います。
結果が悪くて目の前からいなくなることばかり考える人は
動物と暮らそうなんて元々思わない方がいいのに。
いつか、自分自身が病気をしたり動けなくなったりしたとき
きっと何らかの形で跳ね返ってくるのでないのかなと・・・・。
こうした自分勝手な話を耳にしたりすると、
もっともっと猫エイズは怖くなんてないと、声を大にして言っておかなきゃ
そんな気持ちになるわたしです。
犬でも猫でも・・・・もちろん人間でも
生きていれば健康なときばかりじゃありません。
そのときどう向き合うか・・・・その人の本質ってそのときでわかりますね。
ショックでした。ショックの理由は、まだまだエイズキャリアと言うだけで、敬遠される事が多いからです。
(勿論、我が家では保護中も他の子達と一緒でしたよ)
幸いにも、この子は三回目の譲渡会で生涯のお家を見つけましたが、そこに至るには毎回一番人気で申し込みを沢山戴いているのに「やはりエイズキャリアが」と、トライアルもせずに断られる事ばかりでした。
ボラさんの中にもまだエイズキャリアの子を「1匹飼い」でとか「部屋を別にして」とか、正確な知識を持たない方も沢山いらっしゃいます。
家の初代の雄猫は家出中にエイズに感染しましたが、
他の子達と普通に特別の事もせずに15歳まで生きましたよ〰(命に関わるエイズと関係の無い病気があっても)
エイズキャリアは、個性の一つに過ぎません。
一日も早く、正しい知識が浸透して欲しいものですね。
まだまだ敬遠されてしまうんですよ。
わたし自身、今まで何匹もエイズキャリアの子と暮らしてきましたし、エイズキャリアを承知でわが子に迎えてくださった方もいました。
譲渡してからエイズキャリアだとわかったお宅もありました。
みなさん最初は悩んだり落ち込んだりはするのですが、そのあとはしっかりと向き合って前向きに考えて下さいます。
ありがたいことです。
今まで、譲渡してエイズキャリアだとわかり返しますと言った人はひとりだけです。
そういう人は、もともと心無い方だと思います。
返しにきたとき、1カ月いっしょに過ごした子なのに、キャリーにはタオル1枚敷いてありませんでした。すでに季節は冬を迎えようとしていたのにです。
返してもらって、本当に良かったと思いました。
こんな考えの家では、幸せになど到底なれるはずはないと思いました。
その子はすぐに別のお宅に行き、幸せに暮らしています。
この活動をしていると、人の本質も見えてしまうことが多々あって・・・・そんなときはこれも勉強だと考えるようにしています。
イナリさんの保護っこちゃん、いい方に巡り合えてよかったですね。