アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2009-10-05 21:35:03 | 競馬
土曜 阪神
2R ベストクルーズ 3着
「1頭になるとフワフワしていたけど、
 ポンと出て前で運べたし、
 気持ちは大分乗ってきたみたいだね」
まず、行く気が出たことは歓迎したい。
仕掛けていったけど、反応は良かったね。
逃げ馬が弱すぎたのは誤算だったが・・・。
押し出されるように先頭にたっての直線だったので、
目標が何もなくなってフワフワしてしまった感じ。
レース慣れしていない馬なので仕方ないな。
目標を持って追ってきた後ろの2頭に負けたのは仕方ない。

4着以下は突き放した競馬をしており、
上位3頭のレベルがそれなりに高かったのだろう。
牡馬相手に一番不利な競馬をしてのものだから、
そんなに悲観することはない。
これから、自分から行く気を出してくれるなら、
好位からさっと差す競馬を身につけることが出来るだろう。
とりあえずは次で一つ勝って、目標を定めたいね。



4R タツオーカン 8着
「ゲートから出して行ったので、道中はハミにもたれて走っていた。
 これなら、出たままの位置で馬任せのレースをしたほうが、
 追ってから脚を使えたかもしれない。
 まだ緩くて体を持て余している面もあったから、
 使いつつ変わってきそう」
アンカツの言う通りに、最初に仕掛けたことは悪かった。
1枠でスタートがやや遅れてしまったので、
とりあえず馬群につけておくかって感じで仕掛けたんだろうけど、
馬の反応が良すぎた感じだ。走りも狂ったかな。

新馬からあんまりそういうことをする人じゃないけど、
今回はちょっと失敗した感じだね。
まあ、レース前から使ってからという感じでもあったし、
1度使って、自ら行く気が出てきてくれれば、
出していった意味も出てくるというもの。
とにかく今回は力を全く出せなかったと考えたい。
次の走りに注目。



8R タガノエリザベート 5着
「今日はゲートを出していったので掛かってしまった。
 前に馬を置ければまた違っただろうけど、
 それでも辛抱していたし、トビが大きくゆったり走るので、
 決して短距離馬ではないと思う」
アンカツの言う通りに、掛かったのは出していったから。
2戦目で、前に出て行く競馬を試してみたかったのだろう。
今回は失敗となったが、これは糧になるのでかまわない。

内の馬達が低レベルでちんたらとやっていたので、
外で中途半端な動きを強いられた。
この場のことだけを考えるならば、
いっそのこと先頭まで出て行くべきだったのだが、
先のことを考えたら、冗談でもそんなことは出来ない。
アンカツはよくぞ辛抱させながら直線に入ったし、
馬のほうもよく我慢して走ってくれた。
レースは完全に内残りで、掛かりもしたし結果は仕方ない。
能力の高さは疑う余地はないが、ここで我慢強さを確認できたので、
この先、距離が延びてのレースも楽しみにしたい。



10R シルククルセイダー 8着
「被せられると頭を上げて止めてしまう感じだった。
 能力的には十分やれる馬だし、
 外に出してからはまた終い詰めてきているんだけど・・・」
4角で外から並んでこられたところで、
嫌気を差したような失速をされてしまった。
その嫌がり方、下がり方がかなり酷かったので、
正直しんがり負けくらいしたかと思ったんだが、
下がった位置で踏みとどまったどころか、
ばらけてからもう一度差を詰めてくるという荒業。

単純な能力的には、重賞でも間違いなく通用している。
ただ、それを普通に発揮してくれないことには。
アンカツとしては初めて乗った馬で分からないことも多く、
もう一度乗ったなら、また違うところがあると思う。
やたらと成績にムラがある馬だが、
常に力を出していないんだろうな。
最初に加速がついたら、かなり面白そうな存在だが。



11R アドマイヤアゲイン 1着
「良い感じで流れていたし、終始手応え良く運べた。
 今は凄く歩様が良くなっているみたいだね。
 相手なりにしっかり走れそうだし、上でも楽しみ」
このレース単体を取り上げれば、
流れを読んでジックリと後方で進め、
勝負どころでさっと好位に取り付いて、
直線入り口から堂々と先頭に立っての押し切り。
上のクラスでも期待だねというところで終わりなんだけど、
俺としてはOPでの活躍をしているので、やはり物足りなかった。
けっこう気合を入れて促さないと走らなかった感じで、
単に馬にやる気がないならそれで問題ないんだけど、
(・・・それはそれで課題は一杯だけどw でも夢がある)
能力的にあんなもんだとするなら、期待外れになってしまう。

どこまで行けるだろうなあ。
とりあえず次の走りに注目。






日曜 中山
7R サクセスアーチ 6着
「落ち着きがあって、今日は前半から楽に行けた。
 ただ、4角でやめそうになってそのまま終わってしまった。
 東京コースのほうが合っているような気がする」
今回は前走と違って楽に流れに乗った。
しかし4角で急激に手応えをなくして終わった。
それなのに、最後の直線でばったりとは来ておらず、
中山が気に入らないんじゃないのか?としか思えない。
4走前の東京での迫力はこんなもんじゃなかった。
東京になる次走に期待したい。



10R スピリタス 2着
「直線で追い出す前に口を割るようなところがありました。
 その分、届かなかったようです。
 最後はよく伸びてくれていただけに惜しまれます」
中山競馬場の競馬をするのか、スピリタスの競馬をするのか。
今回のレースはこの2択だったわけだが、
アンカツは迷わずスピリタスの競馬を選択した。
スピリタスはいつも通りに応えてくれた。

ほぼ完璧なレースをしたのだが、問題は追い出す前のそれだけか。
確かに、ちょっとそんなところが見受けられる。
いつも通りにスピリタスの気持ちを汲み取った競馬をして、
その力を引き出すことには成功しているのだが、
もしかしたらちょっとだけ早かったのかもしれない。
スピリタスのラストは33秒7だったけど、
もうちょっと脚が使えても良いかなと思えるしね。

ほぼ全力を出すことは出来たと思うが、
いかんせん、コースがあっていなさすぎた。
それに加えて勝ち馬が重賞級だったことで、
わずかに勝ち損ねる結果になってしまった。
勝っていればスワンSだったと思うけど、
これでどうだろう、スワンSの日の八坂Sを使うことになるか、
それとも、もっとゆっくりと京都金杯へ向かうことになるか。
どうあれ、アンカツが乗ってる限り前途有望だと思う。
今から来年の安田記念が楽しみだ。



11R ビービーガルダン 2着
「運がないな。
 一旦は勝ち馬より首くらい前に出たんだけど、
 そこで馬が遊んで頭が高くなってしまったからね。
 首を使って走っていれば勝っていたんだが・・・。
 それに4角で洋芝だった前走ほどの反応がなかったのも確か。
 でも、この馬も1分7秒台で走れたんだから成長しているよ」

最初の「運がないな」の一言に尽きるねえ。
本当に良い運びをしただけに、残念でならないが、
こういう運命だったということで諦めたい。

あらかたは昨日振り返ったつもりだが、もう少し見てみよう。
スタートはいつも通りに素早く飛び出しているが、
今回は昨日触れたように、大きく外に寄れていた。

特に仕掛けることなく馬なりで浮上していったが、
内からアイルラヴァゲイン、外からアーバニティ、
展開利を求めて一発を狙った先行策に出た2頭がいて、
これらは先に行かせた。行かせてコーナーを迎える手前で、
即座に外に持ち出して進路を完全に確保した。

ハイペースで飛ばすローレルゲレイロを視界に入れながら、
いつでも動ける態勢での追走は、まさに絶好の位置。
後は前走と同様の行きっぷりだったら良かったのだが、
今回はいつも通りの行きっぷりというか、
グイグイ行く感じはなかったので、やや仕掛けながらの追走。
気合を入れているうちに行き脚が戻ってきて、
直線の立ち上がり寸前では、最も勢いが良くなっていた。

最内に当面のライバルであるアルティマトゥーレがいたが、
内にアーバニティ(横典)がいることを把握してだろう、
締めるのはそちらに任せて、自分は加速に専念した。
あえて少し外に離しながら回して、直線に入って内に切れ込んだ。
これは実に単純な話だが、Rを大きく取ったということだ。
コーナーに沿って回ればロスが少なくなるが、反して馬が走りにくくなる。
Rを大きく取れば、距離は損するが、馬が走りやすくなる。
コーナーを効率よく回る為には、どうすると良いのかという話になるが、
アンカツは逃げてるとき以外は8割方こうやって回る。
馬の気持ちが最優先なアンカツらしい回り方だといつも思っている。
付随効果として、内を小さく空けて誘い込んで締めることが出来る。

アルティマは予想通りに内でどうにもならなくなり、
逃げていたゲレイロの行き脚も鈍ってきた。
反して、ガルダンの加速は直線入って早々に頂点に達し、
完全に突き抜けたという態勢まで持ち込んだ。
アンカツはここまでの仕事をパーフェクトに成し遂げた。
後はガルダンが頑張るだけだったんだが・・・。

例の悪癖「先頭に立つと遊ぶ癖」が発動し、
直線半ばから首を使って走らなくなってしまった。
ここで意地になって叩くと、もうガルダンはやめてしまうので、
ここからはとにかく押すことで奮起を促した。
ゴール直前のことで、焦って鞭を打ちまくりたくなるところだろうが、
ここでのフォローも完璧だった。実に冷静だ。
ガルダンも嫌々ながら、もう一度しぶとく伸びたのだが。

ゴールの瞬間、映像的には完全に負けたように映った。
それもそのはず、ゴールの直前も直後も、ガルダンは負けている。
勢いだけは勝っていたが、突き抜けたのはゴールして少ししてから。
奇跡的に、ゴールの瞬間だけゲレイロに迫っていたのだ。
その差が1cm。たったの1cmだった。これが入れ替わってたら、
まさにグラスワンダーとスペシャルウィークの有馬の再現だったのだが。
天はガルダンに味方してくれなかった。

一つだけ、嘆くことがあるとすれば、
やはり抜け出すのが少し早すぎたということ。
アンカツだからこそ、4角で仕掛けながら直線で少し我慢するという、
なにやら小難しいことを簡単に成し遂げているのだが、
もうちょっとだけ我慢出来ていたら、勝っていたんじゃないかな。
本人もそう思われているんじゃないかと思う。
アンカツの騎乗は、99.9点だったかな、って感じだ。


ゲレイロの力を甘く見ていたところはあって、
(それでもこのメンツなら3番手だろうとは思っていたけど)
その底力に脱帽せざるを得ないところではあるが、
単純な馬の力的には、ガルダンのほうが強いのだと思う。
ガルダンは本当に随所に気を抜く仕草を見せる馬で、
その癖を知り尽くしているアンカツじゃなきゃ、
こんなに走ってないことは断言しておきたい。
単純に原っぱで競争させたらガルダンはもっと強いのだろうけど、
競馬という形態を取ったときに、その力を自らセーブしている。
よって、競走馬としてはまだゲレイロに及んでいない。

しかしガルダンはまだ5歳馬だ。
強くなる(真面目になるw)余地はまだ十分にある。
今回の悔しさを胸に、また一つ大きくなって欲しい。
とりあえず今回は、名実共に短距離界トップ3の座は確保した。
これからもっともっと重賞勝ちを積み重ねていって、
来年には堂々とチャンピオンとなっていることを祈ろう。


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9 コメント

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Unknown (RITZ)
2009-10-05 22:36:58
アドマイヤアゲインはあの手ごたえなら直線もっと弾けてもよさそうなんですけどね。
手ごたえほど伸びきれないところは、ブラウンシャトレーやアイアンリアリティを思い出してしまいます。
ビービーガルダンもそうですけど、競走馬は単に走破能力だけでなく精神面も要求されるところが難しいです。
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Unknown (Unknown)
2009-10-06 09:54:17
スピリタスの上がり3ハロンは33.7秒。
違うレースとは言え、スプリンターズSの
上がり最速が33.7秒。

もし管理人さんが言うように、
これで末脚イマイチだとしたら、
この馬はいったいどうなってしまうのだろう・・・(笑)

もし、八坂を勝ったら次はどこに向かうのかな?
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Unknown (虎次郎)
2009-10-07 19:41:49
今週は、二歳馬にたくさん乗るみたいですね。
なかなか楽しみなメンツで・・・・
重ね重ね、菊花賞の情報が全くありませんね。何かには乗っているはずなんですが・・
SANKYOさん的に、シェーンヴァルトとかは魅力的ではないですか?いまいち、この馬の適性距離がわからないんですが
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Unknown (sankyo@携帯)
2009-10-07 20:36:45
こんばんは
俺はただいま山奥に来ております
台風なので前日移動をせざるを得ませんでした
面白いことがたくさんありますが残念ながら今日は更新出来ません

明日 無事に帰れたら更新しますw
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Unknown (tappy)
2009-10-08 18:59:01
sankyoさん、台風大丈夫でしたか?
 ブエナビスタ1週前追いきり、まずまずではなかったでしょうか。馬なりのアマファソンに遅れたのでどうかなと思いましたが、3秒も追いかけたのであればしかたないか。でも、絶好調というまで入ってない気がしますが、どうでしょうか。つめの心配もありましたし、あと1週間あるので、松博さんのことですから、きちっと来週は仕上げてくれるでしょう。
 それと秋華賞後、エリ女の後、1走するそうで、それが有馬かもしかしたら香港かも。そして来年はドバイへとい案もありそうです。あまり先走るとダイワスカーレットのこともあるので触れませんが、楽しみになってきましたね。とりあえずサクッと3冠達成してもらいましょうか。
 とりあえず今週は来週につながるレースを期待しましょう。モンテ君は相変わらず重苦しそうです。(苦笑)
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Unknown (Unknown)
2009-10-08 22:24:18
以前書き込んだ者です。
ブエナビスタの蟻洞の話本当でしたね。
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Unknown (sankyo)
2009-10-08 22:38:26
>RITZさん
仰る通りで、本当に難しいものです。
ブラウンシャトレーやゴールドプルーフほど酷い奴はそんなにいないと思いますがw
(あいつらは最後まで嫌いになれなかったなあw)
アゲインはもっと伸びそうなんですけどねえ。

とりあえず競馬ってのは「馬がやらされていること」ですから、
たとえ走ってくれなくても、笑って許せる人間ではいたいですね。


>Unknownさん
さすがにイマイチとは言ってませんよw
仕掛けがもう一つ遅ければ、もうひと伸びあったとは思いますが。
スプリンターズS出走馬に末脚で負けることはまずないと思います。
スピリタスが本気になってくれさえすれば、末脚は間違いなくG1級だと思いますね。

まあ、スピリタスを唯一理解している感じのアンカツの騎乗を信じるだけ。
これからもアンカツが乗ってれば出世して行くでしょう。
実際のところ、次はどこになるんでしょうかね?
八坂ってのは俺の予想なわけなんですけど、
出れるなら富士Sが最高に面白いと思うんですが・・・。


>虎次郎さん
今週の2歳馬は面白そうですね。
京都の開幕で相手もずらりと揃いましたので、
そう簡単には行かないと思いますけど、
だからこそ、ここを勝てれば先が楽しみになります。

菊は分かりませんね。
まあ、後2日すれば分かりますので待ちましょう。
もしかしたら、いないままかもしれませんw
シェーンヴァルトは・・・俺はマイルよりの2000mの馬だと思ってます。
当たり前ですが、強いとは思ってますけど。


>tappyさん
前日に移動したおかげで台風は全然問題なかったですが、
運転時間が長くて力尽きていますw

ブエナはあれで良いんじゃないですかね。
絶対の強者であって、特に気負った調教をする必要はないですし。
目一杯の調教をするのは、ライバル達に任せましょうw

ところで、エリザベスの後に1戦するかもしれないみたいですね。
有馬ほど向いてない条件はないと思いますのでw
使うならば香港にして欲しいですね。
秋華賞を楽に勝って、エリザベスも楽勝ならば、
JCに行っても面白いと思いますが。
てか、条件的には京都22と東京24が最高なんですよねえ。
中1週しかないのが恨めしいです。


モンテは駄目っぽいですねw


>Unknownさん
この話、よくぞ事前に知られましたね。
関係者に漏らしてもらわないと、一般人では知りようがない話でした。
今回、各紙で一斉に報道されましたが、
それまでメディアでは一切報道されていませんでした。
アドマイヤメジャーのときもそうでしたけど、やはり悪い情報は封鎖されるものですね。

とりあえず、ブエナは治っているということでなによりでした。
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Unknown (Unknown)
2009-10-08 22:50:51
スピリタスは間隔を考えると次は八坂Sだと思います。

ただ富士SかスワンSに出られさえすれば、
大逆転でマイルCSの出走も叶うかもしれませんが・・・。

差し当たって、富士Sの登録。
駄目なら同日で八坂&スワン&カシオペアSの登録さえ行ってくれれば
調教師に文句はありません。
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Unknown (sankyo)
2009-10-09 22:23:47
俺もそんな感じが理想だと思います。

スピリタス向きのレースの流れを考えると、
はっきり言って低レベルの下級条件より重賞のほうが戦いやすいと思いますので、
なんとかして重賞に滑り込みたいですが・・・。
そういう意味で、大きなハナ差になってしまいましたが、
まあ負けたもんは仕方ないので、出来うる限り最善の道を進んで欲しいですね。
重賞出走が叶わないとしても、OPならばけっこう少頭数になるので、
OP特別を一つ勝っておけば、先が大きく広がるのですが。
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