アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

今週の騎乗馬

2009-10-01 23:48:37 | 競馬
土曜 阪神
2R 2歳未勝利 芝1800m ベストクルーズ
松田博厩舎、クロフネ産駒の2歳牝馬。
初戦で重賞級の馬であることは分かった。
普通の厩舎ならば、まずは一つ勝ってからというところだが、
松博先生はそういうレースの決め方をしない。
早々に距離を延長、さらに牡馬との戦いを選んだ。
牡馬の前走好走馬が結構揃っており、
この条件を完勝することが出来れば、
来年のオークスくらいまでが一気に見えてくる。

使って一変したケイアイプログレス、
同じく2戦目で一変したマージービート、
この2頭と人気を分け合うことになりそうだ。
クルーズが1番人気なのは避けられないだろうが。
他、ピノブラン、エンクリプション、グリューネワルトなど、
粒揃いのメンバーであると思う。



4R 2歳新馬 芝1800m タツオーカン
鮫島厩舎、スペシャルウィーク産駒の2歳牡馬。
上々の調教を重ねてレースを迎える。
後はメンバーが軽ければと思っていたんだけど、
調教を見る限り、なんか揃った感じがするねえ。
まずは、牝馬だけどダイヤモンドムーン。
この馬の時計にかなりの軽さを感じる。
それから、テンから飛ばしていきそうなツルマルヤマト、
ティルス、ドミネーター、ブラックゼット、このあたりも良い。
さすがは阪神芝1800m戦だな。ハイレベルっぽい。
タツオーカンも負けていないとは思うけど。

これ以上のことは分からない。
とりあえずは各陣営のコメントを楽しみにしたい。



8R ききょうS 芝1400m タガノエリザベート
松田博厩舎、スペシャルウィーク産駒の2歳牝馬。
1戦1勝、新馬戦の内容が秀逸な馬だ。
スタートこそ普通だったが、4歩ほど行った所で突然頭を上げてしまい、
立て直すのに無理させなかったことで、位置はかなり下がってしまった。
前の集団がハイペースになっていたこともあったが、
かなり置いていかれて後方2番手からの追走。
気合を入れながらの追走ではあったのだが、
4角に入るあたりから1頭だけ迫力が違う。

凄い迫力で外目を動いてきているのが目に付き、
直線に入ってもその勢いのままの加速。
前の2頭が完全に押し切り態勢に入っているところを、
あっという間に飲み込んで2着馬を捕まえたところがゴール。
ゴールの地点では捕まえ損ねたような感じもあったが、
首の上げ下げで変わっていたように運もある。
序盤をもう少しスムーズに行けたら、さらに楽しみが増す。

前走勝ち馬が7頭と、小倉2歳の上位馬が2頭。
対戦した事の無い馬ばかりのレースで、
馬券を絞って買うには非常に難解な一戦。
印象に残った馬の単複を買うのが良い買い方じゃないかな。
ダッシャーゴーゴーとメイショウデイム、
俺としてはこの2頭が相手だろうと思っているが。



10R シリウスS ダート2000m シルククルセイダー
領家厩舎、キャプテンスティーヴ産駒の6歳牡馬。
勝ち負け条件としては昨日書いた通りに、
3角から4角までにある程度加速がついていること。
後ろにいてもそれなりに差を詰めてきてくれるが、
勝負が終わってから差してくる感じになってしまう。
この馬は、いかに中団から前の位置を確保できるかだな。
そんなにスタートの悪い馬だとは思わないので、
出していけばそれなりの位置が取れると思うのだが。

調教の感じがとても良い。
時計だけ見れば終いだけ少し追ったような感じだけど、
実際の映像を見ると、助手さんが引っ張りきりの手応えで、
追えばどれだけでも伸びそうな感じなのを、
溜めたままでフィニッシュしたような感じ。
大跳びな馬で阪神の2000mも合っていると思うし、
今回は力を出し切ってくれそうな感じの好印象を持った。

ワンダースピードが回避せずに出走してきたので、
さすがにこの馬に勝つのは至難の業か。
休み明けなので、まったく無理って事はないだろうが。
後は、ベストの条件に戻るゴールデンチケットが対抗。
俺が明らかに強いと思うのはこの2頭。
それからワンダーアキュート、ダークメッセージあたりか。
大半の実績上位馬他に回ったので、メンバー層自体は厚くない。
2走前だけ走れば間違いなく2着争いに加われる。期待したい。



11R 3歳以上500万 ダート1800m アドマイヤアゲイン
松田博厩舎、ワイルドラッシュ産駒の3歳牡馬。
前走は新馬戦以来に前に行けたわけだが、
楽な手応えで4角を回りながら、最後は脚が上がってしまった。
走破時計が遅いということはなく、
パワーエースが意外に強かったこともあるのだが、
それにしてもふがいない走りだった。
初ダートの走りからして4度も負けたことが信じられないのだが、
とりあえずここは楽勝して次へ進んでもらいたい。

ディアマジェスティ、ピエナエイム、エーシンセーフティ、
このあたりが相手。メンバーは軽めだ。






日曜 中山
7R 3歳以上500万 ダート1800m サクセスアーチ
戸田厩舎、クロフネ産駒の4歳牡馬。
前走は中団の後ろから競馬を始めて、
少し押し上げて、やや後退して、最後はジリジリ。
競馬運びが上手くないという感じだった。
前走後に書いたような記憶があるが、
東京まで待つと思っていたんだけど、もう一度出てきた。
溜めるとかなり良い脚を使えるのは3走前から分かっているが、
前走を見ての通り、中山だとそれが叶わない。
メンバー的に先行馬がかなり少ない一戦なので、
4走前のように最初に出来る限り前のほうにいたいところだが。
4走前は前に行けただけで、最後は脚をなくしてしまっているように、
アーチとしては合っていない作戦なんだろうけど、
それでもなんとかまとまってしまう競馬場だからね。

前走、全く駄目だったにもかかわらずそう離されていないことから、
このクラスでの力上位は疑う余地はないけれど、
エイブルベガ、パワーストラングル、マイネルハヤトと、
力上位の馬が3頭もいるので、どこまで戦えるかな。



10R 秋風S 芝1600m スピリタス
岡田厩舎、タニノギムレット産駒の4歳せん馬。
マイルCSや安田記念を目指すべき大物候補で、
次週以降に登場するものだとばかり思っていたら、
わざわざ中山の最終週に登場してきた。
ここを使った意味を考えると、思いつくことは一つだけ。
次の京都開催の4週目、スワンSを狙っているとしか思えない。
その特殊な形態から差すのは難しい競馬場ではあるが、
逆に言うと、この程度の条件を軽くクリア出来なかったら、
今すぐ重賞に行っても仕方ないという考えなのかもしれない。

スピリタスを走らせる方法はいつも通り。
競馬場の形態が違うからといって、奇をてらった行動をする必要はない。
スピリタスが本気を出してくれたら、
条件馬程度は直線だけで軽くねじ伏せてくれるだろう。
幸いにも、今回の相手は1頭を除いて弱め。
自信を持って、馬なりで進むことになりそうだ。

1頭だけ、休み明けの降級馬マイネルファルケがいる。
休み前にG3で2着に食い込んでいる強豪だ。
どこまで仕上がっているかは分からないが、
これは前で競馬を組み立てる馬なので、
まともなら直線入り口から前で突き抜けていることだろう。
これを後ろからきっちり交わし去ることが出来たら、
自信を持ってスワンSへ進むことが出来る。
とても楽しみな一戦だ。



11R スプリンターズS 芝1200m ビービーガルダン
領家厩舎、チーフベアハート産駒の5歳牡馬。

アンカツ手記・木曜日---------------------------------------------


スプリンターズSに2年連続で挑戦するビービーガルダンを
予定通りCWコースで追い切りました。
6ハロン標を通過すると一気にペースを上げて後半へ。
単走にもかかわらず、そこからの行き脚は凄かったです。
ハロン12秒台に加速し、そのスピードはゴールまで止まりません。
ラストも12秒3で締め、
6ハロンでは77秒3という破格のタイムが出ました。
それも鞭など使わず、手綱を少し押しただけ。
馬が前向きでやる気満々です。

領家さんは時計の速さに少し驚いた表情でした。僕も同感。
またがった感触では80秒前後かと思ったらこのタイムですから、
きっと体調が良いんでしょう。
担当の宇佐見助手から聞いていた通りのグッドコンディションに、
意を強くしました。

今の状態と気合乗りなら、
道中、2、3番手につけられるのではと思っています。
その上で、逃げる馬がよどみのないペースで引っ張ってくれるのが理想。
というのも、流れが落ち着いて上がりの勝負になると、
切れ味がある馬が台頭しますから。

今の中山競馬場は、全体に時計が速くなっています。
先週など、1000万の特別でも1分7秒4が出ているので、
良馬場なら1分7秒前後の勝ち時計になる可能性。
そうなると、ガルダンは持ち時計を1秒程度短縮しなければなりません。
それぐらいの上積みは望めるとは思いますが、
あまりのスピード馬場になると少し心配。
願いを言わせて貰うと、週末から当日にかけて一雨欲しい。
そうなると、得意にしている北海道のようなソフトな馬場で戦えます。

後は特に注文ありません。
直線の急坂も苦にしないし、枠順にも左右されません。
10月4日は何とかチャンスを物に出来るよう、
中山競馬場で頑張ってきます。


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追いきりの感触は文句なし。
乗っている感覚よりも速い時計が出るというのは、
少し経験を積んだ競馬ファンなら誰もがご存知だろうけども、
名馬の特徴の一つである。
今、この状態にあるというのはなんとも心強い。
相当に速い時計を出しているので、
レース本番では自分からどんどん進んでいくような感じになるだろう。
普通のレースを迎えるに当たっては不安も出てくるところだが、
こと中山競馬場のスプリント戦に限っては、
マイナスにならないどころかプラスに働いてくれる。
文句なしの態勢でレースを迎えられることを喜びたい。

不安というか、懸念材料はやはり超高速決着。
アンカツとしても1秒くらい短縮する感触はある感じだけど、
そうは言っても、やはり出したことのない時計ではあるから、
遅くなってくれるならば、それにこしたことはない。
そして今回、その希望は叶いそうな感じだ。
あまり土砂降りになると、また違う不安が出てくるところだが、
そういうこともなさそうで、本当に天が味方についてくれそう。

それ以外の注文はなし、という力強い言葉で締められた。
これまでのG1勝ちの名馬達を振り返って比べても、
不安材料のなさで言うなら、トップクラスじゃないか。

アルティマトゥーレの松岡じゃないが、
回ってきたらあっさりと勝っていそうな気がするね。
まあ、2頭が勝つわけじゃないから、
どちらかが偽者ということになるのだろうが、
土台をしっかりと固めて再挑戦するガルダンのほうが本物であると、
俺はそう信じている。


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6 コメント

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Unknown (西影)
2009-10-02 00:14:32
今週はガルダンとスピリタスは勿論ですが土曜の松博勢も楽しみですね。
何かのコラムで読んだんですが、タガノエリザベートは牧場にいた頃雷雨でもう一頭の馬と逃げ出してラチにぶつかり、片方の馬は死んでしまったがエリザベートは血まみれになりながら奇跡的に助かったということがあったらしいです。松博さんも生命力があるし走る馬にはそういうところがあると期待しているとか。
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Unknown (アンカツファン)
2009-10-02 01:06:32
今週は乗り鞍少なめのガルダン仕様ですね。
俺は普通に力を出し切れれば例えスリープが出れたとしてもガルダン有利だと思ってます。 
というのも今年重賞2勝。いずれも圧勝してるし去年のSSをみると中山も苦手意識は無い。
スプリントの中じゃあ今や完全に力が抜けているでしょう。
割って入るのは外国馬とアルティマくらいょう。
体調万全なら普通に回ってくれば勝てるでしょう。
このG1取れればひょっとしたら年間G16勝の記録を超えるかも。
とってないG1なので勝って欲しい。
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Unknown (nori)
2009-10-02 06:29:55
ワンダースピードは南部杯も出るのかな??
出なければ、トーセンブライトが出られるのですがね~
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Unknown (たけやん)
2009-10-02 13:39:37
ガルダンいい枠引きましたね。中山だと大外はマイナスだけに、勝利が期待できます。単勝勝負したいと思います。
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Unknown (tappy)
2009-10-02 20:21:27
 今回アンカツがスプリンターズSを勝てば、GⅠ完全制覇もみえてきますね。
 枠も真ん中ですし、周りを見ながら2,3番手ですすめ、4コーナーから先頭に並びかけてそのまま突き抜けてもらいましょうか。
 みなさんとレース後に一緒に喜びを分かち合えることを楽しみに待っています。
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Unknown (sankyo)
2009-10-02 23:23:00
>西影さん
ほう、そのエリザベートの話は知りませんでした。
馬は雷(音)に物凄い弱い生き物ですから、そういうこともあるんですよね。
エリザベートの生命力の強さももちろんですが、
少しでも打ち所が悪ければ命を落としていたことでしょう。
何かを持っているのかもしれませんね。
今回のレースも楽しみにしたいと思います。


>アンカツファンさん
俺としては、スリープは超えてないと思っていましたけどw
好勝負には持ち込めるだろうと思っていました。
残った馬の中では最上位だという意見には同意です。
ただ、キンシャサが健在なのと、アルティマのことが分からないので、
抜けているとまでは思っていませんけど。
シーニックブラストのことも当然分かりませんし、
相手関係において不確定要素はいくつか残っていると思いますが、
ガルダン自身は力を出し切ってくれるだろうと思っています。

仰る通りにここを勝っておけば、
ブエナが秋華賞からエリザベスに向かう予定と表明されたので、
まず5勝まではあっさりと行けそうです。
・・・というほどに簡単な記録ではないのですがw
先のことは置いといて、とにかく楽しみですね。


>noriさん
ワンダースピードは南部杯に回ると思ってたんですけどねえ。
こちらに出てきたということは、回避するんじゃないかと思いますが・・・。
それとも、南部杯も使ってJBCをスキップするつもりなのかな?
ちょっとよく分かりませんね。
ブライトは南部杯でも好勝負な気がするので、回避してもらえると嬉しいところですが。

まあ、ワンダースピードは実力から何から全てを備えているので、
好きにしてくださいという感じで、こちらから特に言う事もないんだけど、
ブライトにとってはまったく相手にならない馬、バトラーがいるのがなあ・・・w


>たけやんさん
まずまずのところを引きました。
もう少し贅沢を言うなら、ゲレイロより外が良かったですが、
この感じだとアルティマとガルダンが馬なりで前に行くところ、
追っつけてゲレイロが出て行って、2頭が並んで番手、って感じですかね。
これだと、アルティマを着外に葬る展開もありそうですね。


>tappyさん
G1を初めて勝ってからしばらくのアンカツは、
勝った事のないG1を勝ち続けてましたからねえ。
(逆に、勝った事のあるG1は勝てなかったりしてましたよねw)
いつの間にやら完全制覇が近づいてきています。
今回は絶好のチャンスですので、掴んで欲しいですねえ。

アルティマの外で進めて、4角までゲレイロのペース合わせで、
これを壁に利用する感じだと、同時にライバルも葬れて最高のレースになるでしょう。
ってまあ、G1がそんな簡単に行ったら苦労はしませんから、
理想から外れた要素が絡んできたときにどう対応するかかな。
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